ヴェネト州ワインの種類と特徴!アマローネ、ソアヴェ、プロセッコなどを抱えるワイン名産地

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ヴェネト州とフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州

水の都ヴェネツィアを州都にもつヴェネト州は、イタリア有数のワイン産地です。北にはアルプス山脈、南はアドリア海に接する温暖な気候で、様々なワイン用ぶどう品種が栽培されています。イタリアワイン格付けのDOCG/DOCワインも国内で最も多く認定されています。

そしてヴェネト州の右隣にあるのが、フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州。イタリアの北東部、右上の端にあり、オーストリアやスロベニアと国境を隣接しています。

こちらはイタリア土着品種の種類が数多く栽培され、一つのエリア内での多様性は世界有数と言われています。

ヴィーノハヤシイタリアワイン通信講座第5回は、そんなヴェネト州とフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の特集です。

アマローネ、ソアヴェ、プロセッコなどの有名銘柄のほか、オレンジワイン発祥の地も登場します。届いたワインの紹介と講座レビューです。



毎月2本のワインとテキストでイタリアワインを学習

 

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DOCヴァルポリチェッラ・クラッシコをテイスティング

セコンド・マルコ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ

第5回イタリアワイン通信講座で送られてきたワイン、最初の1本はセコンド・マルコ ヴァルポリチェッラ・クラッシコ

Valpolicella DOC Classico SECONDO MARCO

使用葡萄はコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラなど、イタリアの土着品種が満載です。

ワイン銘柄のヴァルポリチェッラは、なんといってもアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラが有名ですが、こちらのワインはもう少し軽やかなエレガントタイプ。アマローネのように葡萄を干してから使ったりはせず、セメントタンクと大樽で12ヶ月熟成したものです。

セコンド・マルコ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ

バレリーナのイラストがとてもいい。エレガントな雰囲気ですね。

講座についてくるワイングラスで飲み比べます(写真左が1番)。

  1. ヴィーニャ・ワイン(型番:110485)
  2. ヴィーニャ・ボージョレ(型番:116506)
  3. ヴィーニャ・ブルゴーニュ(型番:110499)
  4. ヴィーニャ・ウォーター/ワイン(型番:110459)

香りはザクロがすごく特徴的。ほか、クランベリー、ジャムミントがあります。フルーツ感があるワインですね。

味わいも香りのイメージのまま。エレガントですっきりした果実味。赤いフルーツを食べているようなジューシーさです。

林ソムリエのコメントでは、香りは「ザクロ、クランベリー、スイカ、セージ、スパイス」です。おお、だいぶ近くなってきたかな笑

このワインに合うグラスですが、4番のボルドータイプが一番果実味がジューシーで美味しく感じました。酸味もしっかり味わえます。

酸味が苦手な方には、3のブルゴーニュグラスが尖らない味わいでいいかもです。ただ、一歩間違えると「ぼやけるだけ」みたいな味わいだったので、やっぱり4番ですね。

フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州のワインをテイスティング

ボルゴ・サン・ダニエーレのワイン、ヴェネツィア・ジューリア ビアンコ・ヤシック

2本目のワインは、ボルゴ・サン・ダニエーレのワイン、ヴェネツィア・ジューリア ビアンコ・ヤシックです。

Venezia Giula Bianco IGT “Jiasik” Borgo san Daniele

こちらの格付けはIGT。あれ?DOC以外のワインが送られてくるの初めてじゃないかな?まあいいんですけど。

イタリアワイン法におけるIGTはこんな格付け。

  • DOCG・・・統制保証付原産地呼称ワイン
  • DOC・・・統制原産地呼称ワイン
  • IGT・・・地域特性表示ワイン
  • VdT・・・テーブルワイン

広域ブルゴーニュみたいな感じですね。

また4種類のワイングラスで飲み比べます(写真左が1番)。

  1. ヴィーニャ・ワイン(型番:110485)
  2. ヴィーニャ・ボージョレ(型番:116506)
  3. ヴィーニャ・ブルゴーニュ(型番:110499)
  4. ヴィーニャ・ウォーター/ワイン(型番:110459)

ボルゴ・サン・ダニエーレ・ヴェネツィア・ジューリア ビアンコ・ヤシック

香りを取ってみると、おお!こりゃすごい。さわやかな香りがいくつも重なっています。レモン、蜂蜜、パンケーキ、はっさく、そして桂花陳酒(笑)。いや桂花陳酒ってなんやねんって話ですが、キンモクセイではなく、桂花陳酒ロックの香りがするんですよ。パンケーキもワインの香りとして一般的ではないですが、確かにそんな香りがします。これは面白いワイン。

味わいは、さわやかな酸味とふっくらとした口当たり。後味に柑橘系の心地良い苦みがあります。ちょっとカクテルに近いイメージ?美味しいです、このワイン。

林ソムリエの香りコメントは、「白桃、レモン、ライム、グレープフルーツ、ジャスミン、夏みかん」。ジャスミン!そうか桂花陳酒っぽいのはジャスミンか。んーでも、私はやっぱり桂花陳酒だと思います笑

ワイングラスは中程度のサイズがおすすめとおっしゃっているのですが、私は1番の小ぶりワイングラスが一番よかったですね。すべての味わいがくっきりと感じられます。バランスもいい。ブルゴーニュやボルドー型はダメです。味がぼけぼけになりました。

ヴェネト州の有名ワイン銘柄

イタリア・ヴェネト州

ヴェネト州はイタリア全土でも有数のワイン産地で、DOCGやDOCの格付けワイン数が最も多い州です。

国際ワイン見本市Vinitaly(ヴィニタリー)も、毎年ヴェネト州のヴェローナで開かれます。ロミオとジュリエットの舞台として有名な街ですね。

有名なワイン銘柄も多く生産されていて、アマローネ、ソアヴェ、プロセッコなど、イタリアワインに詳しくなくても聞いたことがあるワインがあります。

アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ

ヴェネト州を代表する銘柄アマローネは、コルヴィーナとロンディネッラというイタリア土着葡萄を、陰干ししてから醸造するワインです。干しぶどうワインといってアピールするショップもありますね。

干すことで糖度が上がりますが、その分はアルコールに変わりますので、度数高めの重厚な辛口赤ワインになります。とはいえ、わりと甘味を感じるワインが多いなと思います。

神の雫にも、ベルターニ・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコが登場しました。中華編で北京ダックと合わせていましたね。確かに間違いなく合います。

レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ

レチョートはアマローネと同じく葡萄を陰干しして造られます。ぶどう品種も同じ。

違うのは、発酵途中で止めて、糖分を残すこと。そのため、レチョートは甘口ワインになります。

重厚で深みのある赤の甘口ワインは珍しいです。飲み応えありますので、一度はぜひ。

ソアヴェ

ソアヴェはイタリアを代表する白ワインですね。よく飲む方も多いと思います。

ガルガネガというぶどう品種が70%以上で、トレッビアーノ・ディ・ソアヴェなどをブレンドして造られます。

パイナップルや洋なしなど、フレッシュフルーツ感がたっぷりの白ワインになります。酸味やミネラルがあるので、冷やしてスッキリ飲みたいワインです。

プロセッコ

イタリアの発泡性ワインとして有名なプロセッコはヴェネト州が発祥です。フランスのシャンパーニュ、スペインのカヴァ、そしてイタリアのプロセッコが世界3大スパークリングワインですよね。

ぶどう品種はグレラを85%以上使います。プロセッコはプロセッコから造られるんじゃないの?と思っていましたが、葡萄の呼び名が「グレラ」に変わったそうです。この講座で知りました。

プロセッコは大量生産に向く製法で造られますので、お値段が手頃。ちょっと味わいが落ちる安ワイン的なものがあるのも事実ですが、銘柄によっては高級ワインになります。

DOCGコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ、DOCGコッリ・アゾラーニ・プロセッコとあれば、高いやつ。なかでも、スーペリオーレ・ディ・カルティッツェと書かれたものは特急畑の素晴らしい味わいがするプロセッコです。

フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の有名ワイン銘柄

フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州

イタリアの北東部、地図では右上の端にあるフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州。地葡萄の栽培が多く、個性的なワインを造ります。

近年赤ワインの評価も高まっていますが、フリウリ=ヴェネツィア・ジューリアは、イタリアを代表する白ワイン生産地です。

オーストリアとスロベニアに国境を隣接している関係か、国際品種の栽培も多く、リースリング、シャルドネ、ピノ・グリージョなど、アルプス山脈から吹く寒風を活かした、酸味に特徴のある白ワインが造られています。

またオレンジワインの発祥の地オスラヴィアがあり、オレンジワインの生産も盛んです。

イエルマン

フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州を、「イタリア白ワインの聖地」と呼ばれるまでに名声を高めた立役者がイエルマンです。

ブルゴーニュのモンラッシェのような濃厚で重厚な白ワイン「ワー・ドリームス」が有名です。U2の音楽からインスピレーションを得たという話も有名ですね。

イタリアのガンベロ・ロッソほか、各国のワイン雑誌にも幾度となく取り上げられ、最高の評価を得ています。白ワイン好きなら絶対に飲んでおくべき1本。これが1万円以下で買えるのは激安といっていいでしょう。

シャルドネのほか、JALのファーストクラスで提供された、イエルマン・ピノ・グリージョもおすすめです。

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スキオペット

元々イエルマンより前から優れた造り手として有名だったのが、スキオペットです。「フリウリワイン醸造の父」と呼ばれます。

前述のイエルマンを世界に通じるワイナリーに押し上げた4代目当主、シルヴィオ・イエルマンが教えを授けたのが、創業者のマリオ・スキオペット氏。

DOCコッリオが代表銘柄です。土着品種フリウラーノから造られる、エレガントで果実味とミネラル感たっぷりの白ワインです。

オレンジワインについて

近頃ブームになっているオレンジワインとは、赤ワインの造り方で醸造した白ワインです。

色はオレンジというより琥珀とか麦茶みたいな色なんですけど。マーケティング的に響きがいいんでしょうかね、オレンジワインって。

通常、白ワインは絞った果汁のみを使って醸造しますが、それを赤ワインのように皮と種まで一緒に漬け込むことで、色と風味が付きます。使う葡萄が白ワイン用なので、赤くはなりません。これをオレンジワインと呼んでいます。

テキストのこの図がすごくわかりやすいです。

ワイン醸造

皮や種からタンニンが出るので、軽めの赤ワインのような風味がでます。

名前から、フルーツワインや甘めのものを想像していると、ぜんぜん違いますので。ロゼワインが好きな方は、もれなくオレンジワインも好きという印象です。

イタリアワイン講座第5回のカリキュラム

カリキュラムは、まずワインの醸造について詳しく説明。その後、ヴェネト州とフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の説明に入っていく構成でした。

  • ワインの色の違い
  • 赤ワインの造り方
  • ロゼワインの造り方
  • 白ワインの造り方
  • オレンジワインの造り方
  • ヴェネト州について
  • ヴェネト州を代表する銘柄
  • フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州について
  • フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州を代表する銘柄
  • 高いほど美味しい?古ければ美味しい?ワインの値付けについて(コラム)
  • テイスティングのヒント(味覚編)

このほか、今月のワイン生産者の「SECONDO MARCO(セコンド・マルコ)」と、「Borgo san Daniele(ボルゴ・サン・ダニエレ)」の説明があります。

すべての内容がどんどん濃くなっているのを感じます。冒頭のワイン醸造の説明はかなり本格的でわかりやすくまとめてありますし、州の説明や生産者の紹介もとても丁寧です。

個人的に「これ知りたかった!」と思ったのは、テイスティングコメントコラムにあった「ミネラル」の説明。

これねー、ずっと疑問だったんですよ。ミネラルって無機物なので香りも味もないですよね。なんでワインテイスティングでこれが使われるのか。

テキストによると、ワインテイスティングにおけるミネラルは、石灰、塩、金属などの「感じ」を表していると。石灰の粉っぽさや、硬度の高いミネラルウォーター、蛇口から飲む水道水の鉄っぽい味などにたとえると理解しやすそうだとわかりました。

なんとなくそうだろうなと思って使っていましたが、はっきりしたのでこれからも白ワインで積極的に使っていきます笑

 

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Vino Hayashiイタリアワイン通信講座
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ワイン講座全体の内容、同梱のワイングラスの説明などはこちらの記事を。

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