世界のワインが旅マガジン付きで届く!「ワインプラネット」中の人に聞いてみた

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世界のワイン産地を巡るワイン付き旅マガジン

世界のワインと旅マガジンが月替わりで届く「ワインプラネット」、ヴィーノハヤシの新しいサブスクサービスです。もともとイタリアワイン通信講座やイタリア土着品種研究会などの定期購入コースを手がける同社が、世界のワイン版としてリリースした新商品。こちらを試してみました。

世界を旅するワイン付きマガジン ワインプラネット

 

株式会社ヴィーノハヤシについては、「インポーターの仕事場が見たい!」とお願いして、会社訪問を記事にしたことがあります。そのときに「世界を旅するワインマガジン」の話も構想として聞いていたんですよね。それが販売を開始したと。

なので「あのときの企画ですよね。おめでとうございます」と、メッセ送ったところ、

「そうなんですよ。よければこちら、新商品モニターとしてどうですか?」

と言ってくださり、初回分の商品を提供していただきました。ありがとうございます。やったぜ。やっぱ社会人として、ご挨拶は大事だよ。はっは。いつのまにかこの街に丸め込まれたのは誰?松本?

ということで、届いたワインを飲んでレビューしようと思ったのですが、せっかくなんでこの企画を立ち上げた方にいろいろ話を聞きたいなと、インタビューをお願いしました。

ワインプラネットがどんなコンセプトの商品なのか、また世界各国の担当インポーターと協力して、どうやって作っているのか。そのあたりをしっかり伺って、私は次回以降の継続申し込みを決めました。商品が気になっている方も、とりあえず見てみたい方も、ぜひ読んでいってくださいませ!



ワインプラネットとは?

ワインプラネットイメージ

ワインプラネットは、「世界を旅するワイン付きマガジン」と銘打った、ヴィーノハヤシのワインサブスクサービスです。月約1万円で、世界のワインと特集国の旅マガジンが送られてきます。知識がなくても気軽に世界のワインを楽しんでほしいと、現地の旅情報を絡めて届けるユニークなサブスク。

ヴィーノハヤシはイタリアワイン専門のインポーター(輸入商社)なので、世界のワインを提供するにあたり、他の国・地域を専門としている他社のインポーターと協力してサービスを作り上げているところがポイントです。

狭く深く特定エリアとのつながりを持つインポーターの代表が、特集号のナビゲーターを担当。その国・地域をワインとともにマガジンで紹介します。

ワインプラネットのナビゲーター

・ニュージーランド
Southern Cross 檀原 正広さん
・アメリカ(ニューヨーク)
GO-TO WINE 後藤 芳輝さん
・ポルトガル
ポルトガル・トレード パウロ ラモスさん

現時点で決まっている各国ナビゲーターの皆さんです。初回はニュージーランド、その後アメリカ(NY)、ポルトガルと続きます。

ワインプラネットのナビゲーター

・スロヴェニア
365wine 大野 みさきさん
・南アフリカ
アフリカー 小泉 俊幸さん
・モルドバ
ユウ・コーポレーション 岩崎 優子さん

スロヴェニア、南アフリカ、モルドバ。SNSやワイン雑誌などでもよくお見かけする方々ですね。twitter民にはおなじみ、アフリカーの小泉さんも。

ワインプラネットのナビゲーター

・スイス
ヘルベティカ 森本 純也さん
・スロバキア
plus wine 大野 春美さん

スイス、スロバキアです。昔バーで偶然となりになった方から、スイスワインを日本に広めたいと語っていただいたことがあります。それが開業前のヘルベティカ森本さん。ちょっとしたつながりがある人を見ると、嬉しくなりますね。

創刊号はニュージーランドワイン

ワインプラネット創刊号ニュージーランド

ワインプラネット創刊号はニュージーランドの特集です。ワインと24ページのマガジンがセットで届きます。ナビゲーターはニュージーランド専門のインポーター、株式会社サザンクロスの檀原 正広(だんばら まさひろ)さんです。

インヴィーヴォのワイン

セットのワインは2本。号によって1〜3本と差があり(基本は2本)、ワイン価格は総額で同じくらいになるよう調整されます。ワインのクオリティで判断するとのこと。1本1万円の高級ワインのときもあるってことですね。

ニュージーランドワイナリー巡り

ワインがテーマの旅マガジンなので、観光情報も多く載っています。ワイナリー巡りのプランニングはとてもいいですね。行ってみたくなります。

ニュージーランドのワイン産地マップ

ワイン産地の説明もしっかりと。地図イラストがあるのでわかりやすいです。

ニュージーランドの宿泊先情報

現地の宿泊先の情報や、

ニュージーランドのレストラン情報

レストランの詳細も載っています。もちろんワインが楽しめるところです。

マッスルのグリル

マッスルのグリルと言えば、マグマがおもむろに思い浮かびますよね(筋トレ脳)。でも、このマッスルはムール貝のこと。グリーンマッスルのグリルです。ニュージーランド人のソウルフードだそうです。絶対ワインがすすむやつですね。

インヴィーヴォのワイン説明

一緒に届くワインの説明もあります。

インポーターへのインタビュー

檀原さんインタビュー。ニュージーランドワイン専門にしたことで、ニュージーランド航空や大使館にサポートしてもらえたなんて話も。なるほど、ビジネスの参考にもなるなあ。あとは、なんでインポーターやろうと思ったかとか、そもそものワインに入るきっかけとか。人のそういう話聞くのって面白いですよね。オーストラリアのワーホリからかあ。親近感。

インヴィーヴォのワイン

インヴィーヴォのワイナリー説明

ワインプラネット創刊号で送られてきたワインは、ニュージーランドの造り手インヴィーヴォの赤白2本でした。2007年設立ながら、品質の高さにより短期間で世界中に知られるようになったワイナリーです。

インヴィーヴォ X サラ・ジェシカ・パーカー ソーヴィニヨン・ブラン

白ワインのインヴィーヴォ X サラ・ジェシカ・パーカー ソーヴィニヨン・ブランは2750円。ワイン名のとおり、女優のサラ・ジェシカ・パーカーさんとのコラボワインです。セックス・アンド・ザ・シティに出ていたアメリカの女優さんですね。ワイン愛好家で、インヴィーヴォのワインに惚れ込んでコラボに取り組んだそうです。彼女が思い描く味わいのイメージを伝え、何度もすりあわせをして作り上げたとのこと。

サラ・ジェシカ・パーカーとインヴィーヴォ

んで、この白ワインがめっちゃ美味しかった。グレープフルーツとハーブが香り、草原の中にいるような爽やかソーヴィニヨン・ブランで、味わいはかなりしっかり。飲み応えがあります。なのにくどくなく、飲み続けたいと思えるワインです。

インヴィーヴォ セントラル・オタゴ ミッシェルズ ピノ・ノワール

赤ワインはインヴィーヴォ セントラル・オタゴ ミッシェルズ ピノ・ノワール。こちらは凝縮感と深みがあるピノ・ノワールでした。樽がほどよくきいて、チョコやプラムが香ります。舌触りがとてもクリーミーなワイン。7700円の知らないワインってなかなか手に取れないので、こういう機会に飲めるのはいいですね。

ワインプラネット企画担当にインタビュー

ワインプラネットを企画し、マガジンの編集も担当するのは、ヴィーノハヤシの瀬戸 真理子(せと まりこ)さんです。同社の創業初期から運営に携わっているそう。ワインプラネットではナビゲーターへのインタビュアーもしておられますが、今回はインタビューされる立場として登場していただきました。

ワインプラネットの中身やコンテンツ作成の実務話など、ちょいとぶっちゃけつつのお話をどうぞ。

ヴィーノハヤシの瀬戸 真理子さん

シロ:ワインプラネットはヴィーノハヤシと、特定地域と深くつながるインポーターとの協力で実現したと聞きましたが、役割分担はどのようになってるんですか?

瀬戸さん:ワインは協力インポーターさんが仕入れて、ウチに卸してもらう形です。マガジンは毎号テーマとなる国・地域を特集するんですが、基本の原稿はナビゲーター(協力インポーター)に書いてもらっています。編集や発行はこちらですね。

シロ:20ページ以上あるので、インポーターさんでの執筆はけっこう大変そうですね。代表がご自身で書かれるんでしょうし。

瀬戸さん:大変です!でも、皆さん熱意がすごくて、内容は真剣に取り組んでいただいています。もちろん宣伝になるという実利もありますが、それより惚れ込んだ地域やワインをとにかく知ってもらいたいという想いが強いですね。

シロ:たしかにワイン情報だけじゃなくて、エリアの観光情報や風土・文化なんかも紹介されていて、しゃべりたいこといっぱいあるんやろなあって思いますね笑。コンテンツの作り方で意識しているポイントはありますか?

瀬戸さん:ワインをテーマにした「旅マガジン」がコンセプトなので、あまりマニアックなワインの話に偏らないようにしていますね。ワインビギナーでも気軽に読めるように、現地のレストランや宿泊先、アクティビティ情報などを盛り込んで、ガイドブック視点で作成します。ただ、ワインに詳しい既存のお客様やソムリエ協会の方もいらっしゃるので、ワインのテクニカル情報、その土地のワイン造りの特徴なども、しっかり入れるようにしています。

シロ:なるほど。そもそもマイナー産地だと、そこそこワインを知っている方でも、へーと思う内容はけっこうありそうですね。

瀬戸さん:そうなんです。私自身も毎回知らないことがあって、楽しませてもらってます笑。

ワインの選定方法は?

テイスティングで色調を確認

以前ヴィーノハヤシ本社でみせてもらったテイスティング風景

 

シロ:毎月送るワインはどうやって選んでいるんですか?

瀬戸さん:ナビゲーターに何パターンか組み合わせを提案していただいて、ヴィーノハヤシ側で試飲して決めていますね。

シロ:インポーターさんにおまかせではないんですね。

瀬戸さん:はい。販売はウチですから、あくまでもヴィーノハヤシ基準で、クオリティを満たしているワインを選んでいます。

シロ:ニュージーのワイン2本とも美味しかったですもんねえ。特に白が好みでした。今回白ワインが2750円、赤ワインが7700円と価格差がありますが、これも理由があるんですか?

瀬戸さん:基本的には1本3000円以上のワインで、1万円前後になるセットを作るようにしています。今回はインヴィーヴォのソーヴィニヨン・ブラン(白)のクオリティが高かったので、2000円台ですけど入れました。その分、もう1本のピノ・ノワール(赤)に7700円のハイレンジを選び、バランスを取っています。

シロ:確かにあのソーヴィニヨン・ブランは衝撃でした。創刊号の最初の1本として飲むのにインパクト十分って感じでしたね。ピノもよかったですけど。

インヴィーヴォ X サラ・ジェシカ・パーカー ソーヴィニヨン・ブラン

瀬戸さん:ありがとうございます!私もこの企画の前から、インヴィーヴォのソーヴィニヨン・ブランは飲んだことがあって、素晴らしいクオリティだなと思っていたんですよ。

シロ:最初にニュージーランドワインを持ってきた理由ってあります?

瀬戸さん:これは正直、すでに関わりのあった方から先に声をかけさせてもらった感じですね笑。初回のニュージーランドは、サザンクロスの檀原さん、2回目のニューヨークはGO-TO WINEの後藤さんなんですが、お二方ともウチのイタリアワインのサブスク取っていただいてたんですよ。サービス概要をお客様目線で理解されているので、話が早くて笑。私もお二人が取り扱われているワインを飲んだことがあって、クオリティもわかっていましたし。

シロ:なるほど。企画段階でまだ形がないときに、コンセプトから仕上がりまで正確に伝えるのって大変ですもんね。

瀬戸さん:はい。そこからは友達の輪的にナビゲーターからご紹介いただいたり、実際に他国の試飲会に足を運んで見つけ出したりして、ご協力いただけそうなインポーターさんにお声掛けしていきました。

サブスク用にワインの在庫を確保

ワインプラネットで巡る世界のワイン

瀬戸さん:特集として取り上げる順番に関しては、入荷のタイミングなどが大きく影響していますね。コロナにウクライナに、今は海運が乱れに乱れていますから……

シロ:そうか。日本に在庫があるわけじゃないんですね。

瀬戸さん:そうです。ワインプラネットは300セット限定なんですが、小規模のインポーターだと1銘柄にそれだけの在庫は普通持たないです。量を仕入れるときは、レストランへの卸分など、売り先が決まっている時だけだと思います。だから日本に在庫をお持ちでも、その分を回してくれとは言えません。ワインプラネットのために新たに入荷してもらっていますね。

シロ:そういうものなんですね。サブスクってワインおまかせだから、ときどきは在庫がダブついてるワインを入れることもあるのかなーとか、邪推してたんですが笑

瀬戸さん:それは絶対ないです!本気で毎回テーマに合うクオリティワインを選んでますよ。ワインプラネットはマイナー産地も取り上げるので、これが初めてのワインになるかもしれない。その国のワインを好きになってもらえるかどうかが決まってしまうので、へたなワインは絶対に出せないです。ウチもナビゲーターも、国の代表のつもりで真剣にセレクトしてますよ。

シロ:いや、なんかすみません。。よくわかりました。

瀬戸さん:まあ、よそで「売れ残りかき集めたなーこれ」みたいなのを見たことはありますが(ごにょごにょ)。

シロ:あるんやんw

瀬戸さん:ウチはないですよ!笑。他のサブスクのサービスでも、ワインのセレクトが一番肝心と考えてますから、そこはかなりシビアです!

ワインプラネットの価格について

ワインプラネットの価格

シロ:ワインプラネットは“ワインの間口を広げるサービス”として企画されたとのことですが、価格設定についてはどうなんでしょう?マガジン付きとはいえ、2本で1万円は「初心者でも気軽に買える価格ですね!」とは言いづらいんですが。

瀬戸さん:そこは迷いました。もう少しワインの価格帯を下げることも考えたのですが、企画のコンセプトに立ち返りました。ヴィーノハヤシの信条も同じですが、最初に飲むワインはやっぱりクオリティワインであってほしい。質を知るためには、どうしても1000円台などの価格帯では難しいんです。

シロ:最初に美味しいと思わなければ、もっとワインを知りたいと思わないですもんね。

瀬戸さん:はい。いいワインを飲んで美味しいと思った体験・記憶は、のちの糧にもなりますしね。なので、安いものを探すのであれば、最初に数千円クラスのクオリティワインを飲んでもらってそのうえで。が理想ですね。

シロ:なるほど。とはいえ、ワインビギナーが最初から自分で1本5000円のワインは選べない。だから、とっつきやすい「ワインの旅マガジン」形式にして、その国に精通したナビゲーターと、間違いないクオリティワインをオススメするというワケですね。

瀬戸さん:そうですそうです。それと、ワインを飲み慣れている方でも、よく知らない産地のワインに5000円はなかなか手を出しづらいと思うんですよ。

シロ:ああー、5000円あったらブルゴーニュかシャンパーニュのあれ買いたいなー、とか思っちゃうやつですね。

瀬戸さん:私も本来はイタリアワインが専門なので、お気持ちはよくわかります笑。ときどき「好きな国のだけ申し込めないか」というお問い合わせもいただくんですね。でも、そうやって選べるってことは、すでにその国のワインご存じじゃないですか。

シロ:確かに。もう自分で好きなワインを選べる人ですね。

瀬戸さん:はい。それはもうワインプラネットのコンセプトではないんです。そういう方は、逆に興味がなかった国こそ飲んでほしいです。自分では手に取らない国のワインとの出会いは、ワインの世界旅行という切り口、かつサブスク形式だから可能だと思うんですよね。

シロ:“旅”自体の価値とも共通しますね。場所や人、その土地の味との思いがけない出会いが楽しい。

瀬戸さん:そうですね。ワインそのものだけじゃなくて、ナビゲーター、紹介するワイナリーの人々、地域の料理や文化との出会いを楽しんでいただきたいです。

ワインの世界を広げるために

ワインプラネットの中身

ワインに限らずですが、「新しいことに興味を持つ」というのは、なんらかのきっかけがあるはずなんですよね。人から聞いたとか、本で読んだとか、動画でみたとか。

でも、人は一度習得した行動を繰り返すものなので、放っておくと同じ環境、同じ情報のなかに浸ったままになりがちです。新しいものに触れる機会が減って、気付かないうちに興味の対象はどんどん狭くなっていく。

ワインのサブスクサービスは、そんな状況にちょっとした変化を与えるものだと思うんですよ。“自分の外”からきっかけをくれる。興味があるから買うだけじゃなく、興味を創りだすために買う。ワインプラネットを隅々までみて、そんな使い方もいいなと思いました。

今まで自分に関係なかった国やワインが「わたしの国」「わたしのワイン」に変わる。なんとなく視界の端にあった世界に光があたり、クリアに見える。次に見かけたときに気持ちが弾む。この感じは、ワイン飲んでいたら経験あるんじゃないでしょうか。

「自分ごと化する」というのは、興味があることを増やして、楽しく生きる知恵ですよね。ワインで世界を旅するワインプラネットは、その一助になるサービスだと思います。

 

ワインプラネットは数量限定の継続サービスなので、申し込み可能人数が決まっています。でも、いつでも解約できるので、空きが出たらそこから申し込めます。こちらのページで募集中になっていたらOKです。
世界を旅するワイン付きマガジン ワインプラネット


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