シチリアワインを飲む!火山と海のテロワールに特徴ある土着品種の宝庫
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シチリアワインを飲む!火山と海のテロワールに特徴ある土着品種の宝庫

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南北に細長いイタリア半島は、日本と同じく海と山の国です。その気候はやはりワインの味わいにも影響を与えます。

イタリアワイン通信講座第10回は、サルデーニャ州シチリア州。どちらも地中海の島にある州であり、海のワインがテーマです。

サルディニア(サルデーニャの英語読み)といえば、ジョジョ第5部で組織のボスの故郷、ディアボロ(ドッピオ)とリゾットの熱い一戦があった場所。シチリアもゴットファーザーの舞台と、マフィアのイメージがすごくありますね笑

造られるワインは土着品種多めの個性的なワインが多く、新たな味を求めるにも、勉強のために飲むのもよしで、非常に面白いエリアです。

ヴィーノハヤシのイタリアワイン通信講座の学習内容とともに、サルデーニャ州とシチリア州をご紹介します。

 

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シチリア州のワインをテイスティング

ヴィーノハヤシのイタリアワイン通信講座、第10回のワインは2本ともシチリア州のワインでした。

白ワインはテッレ・シチリアーネ、赤ワインはDOCエトナ・ロッソです。

Terre Siciliane IGT “Kue” BRUGNANO
Etna Rosso DOC “CIAURIA” Pietro Caciorgna

生産者はブルニャーノピエトロ・カチョルニャ。どちらもわりと新しめのワイナリーです。

ブルニャーノ テッレ・シチリアーネ“クエ”をテイスティング

ブルニャーノ・テッレ・シチリアーネ“クエ”

シチリアの白ワイン、ブルニャーノ・テッレ・シチリアーネ“クエ”を飲んでみます。

ぶどう品種は、イタリア土着のインツォリアが70%、ヴィオニエが30%です。

シチリアの白ワイン・ブルニャーノ・テッレ・シチリアーネ“クエ”

いつもどおり4種類のワイングラスで飲み比べます(写真左が1番)。

  1. ヴィーニャ・ワイン(型番:110485)
  2. ヴィーニャ・ボージョレ(型番:116506)
  3. ヴィーニャ・ブルゴーニュ(型番:110499)
  4. ヴィーニャ・ウォーター/ワイン(型番:110459)

香りをとると、んん?石油のような科学系の香りがあります。あとはレモン、トースト、ハチミツ、黒糖など。キリリとした酸味があるワインが予想できます。

飲んで見ると、やっぱり酸味が先に来るキリッとした味わい。でも、旨味と苦みもしっかりしていて、香りの印象よりだいぶ密度のつまった感じがするワインです。

この感じどこかで、と思ったら日本ワインですね。山梨県勝沼で飲みまくったシュールリー製法独特の風味がある味わい。

テキストをみたら、やっぱりこのワインもシュールリー熟成でした。澱(おり)をそのまま漬け込むので、酵母由来の旨みなどが出て、複雑な味わいになります。

林ソムリエは、石油系の香りは取ってなかったですね。んー、はっきり感じるんだけどな。“ヨード”を嗅ぎ取ってはりましたが、これは磯の香りですしねえ。以前にサンクゼールのシャルドネを飲んだ時とまったく同じ香りだったんですが、何由来で香るんだろう。あまり得意な香りではないです……。味わいはいいんですけど。

さて、ブルニャーノ・テッレ・シチリアーネ“クエ”に合うワイングラスですが、これは4のボルドーグラスですかね。1の小ぶりなグラスもいいんですけど、ちょっと酸味が勝ってしまうので。

心地良く全体に酸が広がって、余韻が長くなる4番のボルドーグラスがよかったです。

  1. ヴィーニャ・ワイン(型番:110485)
  2. ヴィーニャ・ボージョレ(型番:116506)
  3. ヴィーニャ・ブルゴーニュ(型番:110499)
  4. ヴィーニャ・ウォーター/ワイン(型番:110459)

ピエトロ・カチョルニャ DOCエトナ・ロッソ“チャウリア”をテイスティング

シチリアの赤ワイン・ピエトロ・カチョルニャ DOCエトナ・ロッソ“チャウリア”

2本目のシチリアワインは赤ワイン。ピエトロ・カチョルニャ DOCエトナ・ロッソ“チャウリア”です。

ぶどう品種は、ネレッロ・マスカレーゼ95%、ネレッロ・カップッチョ5%です。私はたぶん飲んだことのない品種です。ピノ・ノワールに似た果実味と酸があるそうですが、さて。

香りはイチゴジャム、すもも、マンゴー、獣
林ソムリエは、木いちご、バラ、マンゴー、黒スパイス、バニラ、コーヒー、なめし革、黄桃でした。

ふむ。獣の香りはなめし革か。ワインの説明には、スパイスと黄桃が代表的な香りであるように表現されていることが多いのですが、どちらも最初は気付きませんでした笑 言われてみればスパイスは確かに。

味わいは、果実味と酸味がたっぷりあるのに、ツンツンせずにめっちゃ柔らかくてシルキー。まろやかでしっとりした感じのワインです。こりゃいいワインですねえ。火山のイメージからは離れ、ええとこのお嬢様って感じ。ブルゴーニュ(ピノ・ノワール)とはまあ、違いますね。

グラスは、柔らかな伸び感を味わうため、3番の大ぶりブルゴーニュグラスがいいです。2番の同型でちょっと小型のタイプだと、酸味の方が強めに出ます。まあ、そっちが好みの方もいそうですが。

  1. ヴィーニャ・ワイン(型番:110485)
  2. ヴィーニャ・ボージョレ(型番:116506)
  3. ヴィーニャ・ブルゴーニュ(型番:110499)
  4. ヴィーニャ・ウォーター/ワイン(型番:110459)

これはちょっとリピートしたいワインですね。4500円で、受講生ならヴィーノハヤシ10%引きで買えるので、お値打ちかと。

サルデーニャ州のワイン

サルデーニャ州

サルデーニャ州はイタリア本土から20km離れた島で、人類の歴史としては実は本土よりも古い地域です。15万年前の人類の痕跡や、青銅器時代の遺跡などが多く発掘されています。

地中海の地理的に重要な位置にあり、紀元後はローマ帝国やスペイン、オーストリアなど様々な支配を受け、現在もスペイン語の影響を受けたサルデーニャ語が話されています。

岩が多い丘陵地帯が島の多くを占め、降水量が少ないので農業には向きません。

でも枯れた土地で栽培が可能なぶどう栽培は盛ん?と思いきや、ワイン生産の歴史も19世紀以降と浅く、生産量も少ない。

その代わり、土着のユニークな品種が多く、黒葡萄のモニカカンノナウカリニャーノ、白葡萄のヌラグスヴェルメンティーノなどが栽培されています。カンノナウはフランスではグルナッシュ、カリニャーノはカリニャンですね。

DOCGヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ

サルデーニャ州唯一のDOCG認定ワインが、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラです。

ミネラルが豊富でキリリとした酸味、旨みと深みのある白ワイン。魚料理によく合います。

シチリア州のワイン

シチリア州

シチリア州は、ブーツ型のイタリア半島の先にある地中海最大の島です。シチリア島の方が呼び慣れていますね。

島といっても、日本の四国より大きく、九州より小さいくらいのサイズなので、結構な広さがあります。

マフィアの発祥の地、ゴッドファーザーの舞台、野菜煮込みのカポナータ、オリーブオイル、ピスタチオ、欧州最大の活火山エトナなど、知名度の高いものがたくさんある島ですね。観光地としても大人気です。

ぶどう栽培も古くから盛んで、ワイン生産量はイタリア国内第4位です。

土着品種が多く、地中海沿岸部から標高1000メートルを超える山の畑まで、土壌の種類もバラエティに富んでいます。さらにシチリア島周辺の諸島でもワインが生産されており、シチリア州だけに絞ってワインを追求するのも面白いです。

白ぶどうのアンソニカマルヴァジアインツォリアなど、特徴のある土着品種から優れたワインが造られています。黒ぶどうでは、ネレッロ・マスカレーゼネーロ・ダーヴォラフラッパートなどがあります。

神の雫には、ドンナフガータのヴィニャ・ディ・ガブリが白ワインで登場。赤ワインでは、エトナ・ロッソ・アルキネーリパッソピッシャーロが登場しています。

DOCGチェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア

ネーロ・ダーヴォラとフラッパートのブレンドで造られるチェラスオーロ・ディ・ヴィットーリアがシチリア州ではDOCG認定されています。

凝縮感があって力強く、さらにフラッパートによるエレガントな香りを併せ持つワインです。

DOCエトナ

シチリアの特徴あるワインといえば、まず思い浮かぶのはこのエトナです。

エトナ火山のイメージどおり、火山性の土壌から造られるミネラル豊富なワインになります。長期熟成もできる良質なワインが揃っていますので、イタリアワインを飲むなら一度は試したいワインです。

ピエトラドルチェ・エトナ・ロッソ・アルキネーリが神の雫に登場しています。頭から火を噴く、火山のような女性のエチケットのとおり、最初は噴き上げるような力強さ、しばらく置くと女性のようなエレガンスを持つ、鮮やかな変化をみせてくれるワインとして紹介されました。ワインが開くことによる「味の変化」をみるのによいワインです。

エトナ・ロッソは、ほかに普及価格帯の1000円台や2000円台のワインもいろいろあります。

イタリアワイン講座第10回のカリキュラム

ヴィーノハヤシのテキスト

第10回はサルデーニャ島とシチリア島なので、島のワイン=海のワインがテーマです。でも、火山島なので山のワインでもあるんですけど。というか長細いイタリア全土もそうですが。

  • 海のワインと山のワイン
  • 海のワインについて
  • 沿岸部のブドウ品種と代表的な銘柄
  • サルデーニャ州について
  • サルデーニャ州のブドウ栽培
  • シチリア州について
  • シチリア州のブドウ栽培
  • サルデーニャ州を代表する銘柄
  • シチリア州を代表する銘柄
  • 明日のためのワインの栓(コラム)
  • アッビナメントのヒント(プリモ・ピアット)
  • サルデーニャ州とシチリア州のお料理

サルデーニャ、シチリア両州の説明も、今までで一番旅行してみたいなと思えるものでした。“島”ってなんか惹かれます。

料理の写真も多く載っているのですが、やっぱりイタリア料理をみてるとワイン飲みたくなりますね。食文化は土地のお酒とセットなんだなーと実感できます。

あと地中海の気候の説明を読んでいると、改めてぶどう栽培に適してるなあと思います。気温のバランスがよくてぶどうが熟しやすく、海風が病害を防いでくれるとか。

さすがイタリア、ワイン生産量世界1位の国ですね。

土着品種が多く、“何でもアリ”すぎてよくわからないと言われるイタリアワインですが、ヴィーノハヤシのイタリアワイン通信講座は、毎月送られてくるテキストで、イタリアワインが体系的に学べます。一緒に送られてくる2本のワインとともに楽しみながら学ぶことができるので、おすすめです。

 

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ワイン講座全体の内容、同梱のワイングラスの説明などはこちらの記事を。

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