日本ワイン好きなら必ず名前を聞いたことがあるワイナリー、長野の小布施ワイナリーに行ってきました。
ワイン銘柄「ドメイヌ・ソガ」が有名で、入荷してもすぐ売り切れて買えないことも。
有機栽培かつ、醸造時にも化学的なものを一切使わない小布施ワイナリーのワインは、自然派ワインファンならずとも大人気で、さらにAmazonや楽天でのネット販売はしておらず、ワイナリーへ行くか特約店での直接販売でしか買えません。
そんな小布施ワイナリーへの行き方、ワイナリーや試飲の様子、人気のワインなどをご紹介します。
名称 | 小布施ワイナリー (ドメーヌ・ソガ) |
住所 | 〒381-0207 長野県上高井郡小布施町押羽571(MAP) |
電話 | 026-247-5080 |
営業時間 | テイスティングルーム:9:00〜16:00 ワインショップ:9:00〜17:00 |
定休日 | 水曜日、祝日、年末年始、盆、小布施ミニマラソン開催日前後 |
料金 | 入場無料 |
アクセス | 電車:長野電鉄線小布施駅下車 徒歩約15分 車:上信越道小布施スマートインターより車で5分、信州中野インターより車で10分 |
駐車場 | 5台 |
公式サイト | http://www.obusewinery.com |
目次
小布施ワイナリーとは
小布施ワイナリーは長野県高井郡の小布施町(おぶせまち)にある、自社ぶどう畑を持つワイナリーです。
現オーナーは曽我彰彦氏。日本ワイン造りの革命児として、ウスケボーイズというノンフィクション本にまとめられ、のちに渡辺大さん主演の映画にもなりました。
<Amazonプライムに登場。会員なら無料です>プライムビデオ「ウスケボーイズ」
「ドメーヌ・ソガ」の名前のとおり、ブルゴーニュのドメーヌのような小規模生産者で、自社畑もブルゴーニュのように細かく区分けをして名前をつけています。
ワイン造りに尋常ではないプライドとこだわりを持ち、「質を高めるための減産」「コンクールに出品しない」など、徹底した品質重視の姿勢でワインに向き合っておられます。
造られるワインはいわゆる「自然派ワイン」(曽我氏はこの呼び方を避けています)で、有機栽培でぶどうを造りつつ、醸造時も化学的なものを一切使わないワイン造りをするワイナリーです。
有機栽培や「自然派ワイン」へのこだわりはこちらのページに氏の想いが綴られています。
小布施ワイナリーの住所・アクセス
小布施ワイナリーは長野県の小布施町にあります。サイトをみても住所が探せず困る方もいらっしゃるようなので、まず住所などの基本情報を。
〒381-0207 長野県上高井郡小布施町押羽571
TEL:026-247-5080
なお、畑仕事に集中するため、マスメディアの取材やバスの団体旅行は拒否しています。お邪魔にならないよう、個人からの問い合わせもメールでした方がいいですね。
小布施ワイナリーinformation
車で行くなら、上信越道小布施スマートインターより車で5分。信州中野インターより車で10分です。
電車なら、最寄り駅は長野電鉄線小布施駅。長野駅から信州中野行に乗り33分です。片道670円。
途中の13駅にも止まりますので、まあゆっくりリンゴ畑をみながら列車旅を楽しみましょう。
駅はこんな感じで、よくある田舎の駅ですね。
小布施駅から目当ての小布施ワイナリーまでは、徒歩15分ほどです。レンタサイクル(2時間500円など)もありますが、試飲するなら飲酒運転になりますので歩きましょう。
私は帰りまで気付きませんでしたが、駅舎に荷物預かりサービスがあるので、大荷物の方は預けていけます。小布施ワイナリーの周りは何もないので、カメラや貴重品以外にも、飲み物くらいは必要かと。
駅の南側から出るので、踏切を渡って北へ向かいます。
ほぼ一本道をずんずん北上。
途中はこういう道です。とにかくまっすぐ北へ。最後にちょっとだけ東側に入り、また北上します。
駐車場はまだもう少しだけ先ですが、徒歩ならこの看板が見えたらくるっと振り返りましょう。小布施ワイナリーがあります。
小布施ワイナリーの見学・ショップ
小布施ワイナリーの敷地内に入ると、おなじみの「よくぞあきらめずに私達の蔵を見つけ出してくれました!」の看板があります。ほんとにそんな気分になります笑
奥に行くと蔵を改装したショップがあり、蔵の中で試飲とワインの購入ができます。
試飲は有料で、テイスティングルームの椅子に座ってゆったり味わうシステム。書籍なども豊富に置いてあり、上質なワインタイムを過ごすことができます。
写真撮影禁止なので、雰囲気をお見せできないのが残念です。ぜひ直接足を運んでみてください。
なお、小さなワイナリーでスタッフはみな畑仕事に集中するため、ワイン畑の案内やワイナリーツアーのようなものは行っていません。どうしてもという場合、メールで頼み込むと希望に応じてくれる場合もあるとのこと。半年くらい待つそうですが。
小布施ワイナリーの人気ワイン
小布施ワイナリーのワイン銘柄は、大きく「Domaine Sogga/ドメイヌ・ソガ」と「Sogga pere et fils/ソガ・ペール・エ・フィス」に分かれます。
それぞれに赤ワインと白ワイン、さらに葡萄品種やアサンブラージュ(ブレンド)ごとに銘柄が存在します。
ドメイヌ・ソガの方が最高品質ワインとなります。ほか、少量のスパークリングワインもあります。
ドメイヌ・ソガ・サン・シミ
小布施ワイナリーのフラッグシップワインが「ドメイヌ・ソガ・サン・シミ」です。
Sans chimie(サン・シミ)はフランス語で、英語ではwithout chemical。つまり化学的なものを入れないという意味です。
小布施ワイナリーは有機栽培で、いわゆる「自然派ワイン」に尋常ではないこだわりを持っています。その信念を表したワインということですね。
価格はいろいろですが、写真のカベルネ・ソーヴィニヨンは4500円でした。
いくつかの銘柄を飲んだことがありますが、フランスを代表する旧世界ワイン、新世界ワインのいずれとも違う、芯の通ったエレガンスを感じる素晴らしいワインです。
日本ワインによくある評価「香りはあるが淡い」というのにも当てはまりません。そこらの日本ワインとは一線を画す出来なので、まだの方はぜひ一度味わっていただきたいです。
神の雫には「ドメーヌ・ソガ・ビオ・ルヴァンナチュレル・カベルネ・ソーヴィニヨン・プルミエ」と「ドメイヌ・ソガ・ソーヴィニョンブラン」が登場しました。
神の雫第35巻登場ワインリスト
神の雫第42巻登場ワインリスト
登場時は、ヴァンナチュレルという名前でしたが、世間にはびこる「安易な自然派ワイン」との混同を嫌って「サン・シミ」へ名称変更となりました。同じ物を探すなら、「ドメイヌ・ソガ」のサンシミシリーズで大丈夫です。
ソガ・ペール・エ・フィス
ペール・エ・フィス(Pere et Fils)とは、父と子という意味です。ブルゴーニュのワインによくこの名がついています。
ソガ・ペール・エ・フィスを日本語にするなら、曽我家代々とかそんな感じになりますが、これは自社農場以外の葡萄も使っているワインを指します。
小布施ワイナリーの歴史は長く、現オーナーの曽我彰彦氏は四代目です。現在のように自社栽培ぶどうの比率を高めるまでは、信頼できる契約農家とワインを造っていました。そんな農家を家族とみなしているようなネーミングですね。
小布施ワイナリーは、100%自社農場産を目指していますが、日本ではまだまだ珍しく、また難しいことです。契約農家からの仕入れで供給量に余裕ができるソガ・ペール・エ・フィスは、ドメイヌ・ソガシリーズより買いやすい価格になります。
「ちゃぶ台ワイン」なんて名前の気軽に飲めるワインもあります。
なお、「ソガ・ペール・エ・フィス」は楽天でたまに検索に引っかかります。ですが、これは小布施ワイナリーが造る日本酒です。ご注意を。
ドメイヌ・ソガを買える店
小布施ワイナリーのワインは、楽天やAmazonのネットショップでは販売していません。
ワイナリー以外だと、全国にある酒屋さん(特約店)で購入できます。いわゆる量販店にはありません。オーナーのポリシーです。
特約店一覧は小布施ワイナリーのサイトに記載されています。
ネット販売をしている特約店もあるようです。
関連記事:小布施ワイナリーは日本の五つ星ワイナリーにも選ばれています
小布施町の観光
小布施ワイナリーは、蔵を改装した小さなショップと試飲ルームがあるだけなので、どれだけゆっくりしても2時間もあれば十分です。せっかく来たので、小布施町を散策していくことにしました。
ワイナリーへは駅から北に向かって歩いてきましたが、残念ながら名物などがいろいろあるのは駅の南側です……。
小布施町はぶどうのほか、栗とリンゴの名産地です。特産品を活かしたお店が多くあります。
栗菓子で有名な小布施堂本店です。おみやげに栗鹿ノ子(くりかのこ)とどら焼き、栗むしを買ってかえりました。かなり好評。
こちらはモンブランが有名な行列ができる店「栗の木テラス」。アンティークで統一された雰囲気が素敵な紅茶とケーキの専門店です。まあ私は男ひとりで行くんですが。
オリジナルティーと一緒に味わいながら、ゆったりとした時間を過ごせます。が、そのせいで1時間くらい並んで待ちました。。椅子が少ないので立ちっぱなしが結構ツラめ。
モンブランと紅茶のセットは大変おいしゅうございました。
桜井甘精堂(さくらいかんせいどう)も200年の歴史がある有名店です。
食事処の桜井甘精堂・泉石亭の敷地内には、私設の美術館があります。入場自由。日本庭園も綺麗に手入れされています。寄る価値あり。
小さいですが、個人美術館であることを思うとすごいです。
ほかにも街中に唐突に現れる絵本や、
小布施町で栽培されているというリンゴたちの展示なんかもありました。これは一部で、まだほかに3倍くらいの品種が展示してあります。恐るべし。
観光振興を町ぐるみでやっているようで、ぶらぶら歩くだけでも楽しいですよ。
小布施町の観光案内については、こちらに専用ページがあります。