サンクゼールワインフェスタは、眺めのいい景色と空気の中で、できたてワインや料理を楽しむ年に一度のイベントです。
生演奏やワイナリーツアーなどもあって、一日中ワインを飲んでお祭り気分を満喫できます。
場所はサンクゼール本店がある、長野県のサンクゼールの丘。はるばる関西から参加してきましたので詳細をレポートします。
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目次
サンクゼールワインフェスタイベント見どころ
基本的には、ワインと料理の販売ブースがあって、好きなモノを買って飲み食いしながら、ピクニックを楽しむ感じ。1ヶ月ほど前に収穫したばかりの葡萄で造った、ワインの新酒を楽しむのがメインでしょうか。
ワインや料理のブースがあります。屋台感覚で使えます。
お土産物などの物販ブースも。
ぶどうジュースづくり体験は、お子さま優先で。
ワインはリーデルのワイングラスに注いでもらえます。こだわりを感じますね。こういったイベントにありがちな小ぶりで分厚いワイングラスでは、しっかり味わえませんからね。
生ハムの原木。
豪快にバーベキュー。肉肉肉。
たまらず購入。これは鹿ロースの炭火焼き(1000円)です。
赤ワインと白ワインを一気に買ったので、手に持って移動するの苦労しました。こういうとき一人は不便。
うまい!赤ワインはタンニンがしっかりしていたので(カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンブレンド)、赤身の肉が合うと思ったんですよ。大正解。
と、ご機嫌でワインフェスタを楽しんでいると、広場に見たことのあるお顔が。
普通に会長さんいた!
サンクゼール創業者の久世良三氏です。カンブリア宮殿で見たまんまの優しいお人柄。関西から来たというと、「遠いところからありがとうございます」と何度もお礼を言われ、写真撮影にも快く応じていただけました。
ステージでは乾杯セレモニーや生演奏が行われます。マイクを持っているのは現社長の久世良太氏です。
ケルト音楽をされている3人組。好きなんですよね、ケルト。ワイナリーの雰囲気に合いますよね。
そして長野県松本市を中心に活動している中高生のビッグバンド「The Big Band of Music Toys(ザ・ビッグバンド・オブ・ミュージックトイズ)」の皆さん。略してトイズ(@Toys_jazz)。
お客さんも一緒になって、ノリノリで楽しいJAZZ演奏でした。
このほか、タイムスケジュールをみて、参加したいワイナリーツアーや体験イベントなどがあれば、集合場所へ行きます。
私が参加したイベントをご紹介します。
ヴィンヤードトレッキング
最初に参加したのは、ヴィンヤードトレッキングです。
牟礼駅からシャトルバスに乗ってサンクゼールの丘へ到着したのは午前9時50分ごろ。すでに“できたてワイン”のチケットを求めて長い行列ができていました。
でもヴィンヤードトレッキングが10時からなので、私はそちらへ。新酒も飲みたかったのですが、3回あるワイナリーツアーと違って、トレッキングはこの朝イチしかないのです。本来は予約制ですが、聞いてみたら空きがあるとのこと。ラッキー。
普段行くことのできないサンクゼール自社畑のトレッキングで、グラスワイン付き1人500円で参加できます。
気持ちのいい朝にぶどう畑をお散歩。さらに畑を見ながらワインを飲むなんて最高やなー。と、準備運動をすませ優雅な気分で歩き出したんですがね。
おう、ガチの森やんけw
大木が横倒しになっているところもあり、またいだりくぐったり。優雅に歩いてる場合ではありません。
しかも引率インストラクターのペースが早い!私は男で身長もそこそこあるのですが、それでもついていくのがキツイ。のんびり写真とか撮ってると遅れる。
舗装されている道も歩きますが、半分くらいは森です。最初は楽しそうにおしゃべりしていた女性陣も、後半は無言に笑
そして40分くらい歩いたところで。
(森を)出ました!サンクゼールの大入ヴィンヤードです。まさに求めていた景色で感動。
ワインフェスタは葡萄の収穫後に行うので、基本的に果実は残っていませんが、樹によっては取り残しがあります。
好きに取って食べていいとのことなので、みんなで探します。
あった。ぶどう品種はシャルドネです。酸味も甘味もあっておいしい。
たまに、ワイン用ぶどうはそのまま食べると美味しくないと思っている方もいるのですが、ちゃんと甘くて美味しいです。甘くないとアルコールになりませんので。
食用に適さないのは、1粒の大きさに対して実が少ないからですね。生食用ぶどうより粒が小さく、皮が厚い。そして種も大きいです。
ぶどう畑のそばにある小屋でお待ちかねのワインです。
ワインはサンクゼール・シオン・シャルドネ2017。爽やかで甘味もあり、運動後にはちょうどいいですね。アルコール度数も11.5度と低め。
お酒を飲めない方やお子さん向けには林檎ジュースがあります。飲ませてもらったところ、これがまたすごく美味しい。
雄大な景色をバックに、みんなでインスタ映え写真をバンバン撮ります笑
トレッキングについてくるワインはグラス1杯なのですが、残しても仕方ないんでーということで次々と注いでもらい、3杯以上いただきました。
帰りは舗装された道が中心なので、それほどしんどくはないです。
今回は子連れの方はいなかったのですが、小学校の高学年くらいが一番楽しんでいるそうです。就学前だとキツイかな?と思いました。(森がね……)
辺り一面に広がるりんご畑の収穫作業を見ながら、てくてく戻っていきます。サンクゼールがある飯綱町はりんごの名産地です。ほんと綺麗に実をつけていて美味しそう。
そのまま歩き続け、サンクゼールの丘・広場の端っこに到着。もう皆さんレジャーシートを広げたり、簡易テントまで張ってお楽しみ中でした。
トレッキングは全体で2時間近くの行程に。到着が12時ごろだったので、11時20分からのぶどうの足踏み体験には参加できず残念。
でも快晴だったし、ぶどう畑は美しく、ワインもガブガブ飲めたので大満足です。
ワイナリーツアー(無料)
サンクゼールワインフェスタのワイナリーツアーは1日3回ありました。
11時、13時30分、15時開始です。時間になれば集合場所に集まるだけでOKです。
私は13時30分からのツアーに参加。サンクゼールの創業ストーリーを聞いたあと、工場の中に入って醸造について説明を受けます。
所要時間15分と書いてありますが、20分超でした。参加人数や質問の数などで多少変わります。
プレミアムワインの試飲(2000円)
サンクゼールセラーに眠っている秘蔵ワインが飲めるということで、プレミアムワインテイスティングに参加しました。14時からで参加費2000円。
12時ごろに予約しましたが、十分間に合っていたようです。
あら?先ほどのワイナリーツアーと同じ工場の中へ笑
繰り返し同じ説明を受けます。ただ担当の方が違うので、説明に力を入れる箇所が異なっていて面白い。まあでもプレミアムテイスティングに申し込んだなら、無料のワイナリーツアーの方は行かなくていいですね。
途中から、ワイナリーツアーにはなかった工場奥へ。破砕機やワイン圧搾機、発酵途中のぶどうを見学します。
かき混ぜるとポコポコ泡が出てきます。酵母が活発に動いているようです。
そして赤ワイン用ぶどうの説明。これはカベルネ・フラン。長野ではメルローの栽培が多いが、近年カベルネフランにも注目。サンクゼールでは、ピノ・ノワールとブレンドしたワインも造っている。とのこと。
ん?ピノとカベルネ・フラン?あまり聞かない組み合わせだなあ。ボルドーなら力強いカベルネ・ソーヴィニヨンの補佐のように使われることが多いのに。
と、思っていたら、カベルネ・フランがピノ・ノワールのように優しい味わいのワインになるとのこと。長野のカベルネ・フランはタンニンが少ないのかもしれませんね。
プレミアム試飲はシャルドネ3種の垂直飲み
プレミアムテイスティングのワインは、サンクゼール・シャルドネのヴィンテージ違い3本です。
- サンクゼール・シャルドネ 2017(5000円)
- サンクゼール・シャルドネ 2005(1万円)
- サンクゼール・シャルドネ 2001(1万2000円)
左の2017年は、ハッキリとした酸が感じられ、さっぱりして食事にも合わせやすいワインに仕上がっています。色も淡くかすかに緑色。
真ん中の2005年だけ、黄色がめっちゃ濃い。2001年よりも濃い“黄金色”をしています。これは木樽熟成によるもの。色が薄めの2001年はステンレスタンクだったそうです。
一緒に試飲した方々の間では、樽香が強く味わいもしっかりしている2005年が好評でした。ですが、私は石油系の香りを強く感じ、ちょっと苦手だなあと。2001年の方が素直な熟成という感じで美味しく感じました。このあたりは好みの問題ですね。
そして一番若い2017は、酸とアルコールのバランスがかなりいいと思いました。この日はツマミがなかったのですが、食事と一緒に飲むワインです。ぜひ和食に合わせたい。
サンクゼール自社畑の葡萄は、シャルドネが主力で栽培面積の75%を占めるそうです。
それだけに、このフラッグシップワイン「サンクゼール・シャルドネ」の出来は重要。雨を防ぐカバーや傘を葡萄の房にかけたり、収穫判断を、糖度(アルコール度数)重視から、糖度・酸味・うまみのバランス重視に変えたりと、より美味しいワインにするため試行錯誤されているそうです。
「ウチはこのやり方のこだわりワインだから」みたいな態度でなく、「まだまだなんで、やることが山盛り。ワインを飲まれた方に来年も買っていただけるか、いつも不安です」と率直に話されていたのが好印象でした。
参加者は15名ほどでしたが、ここでも最後まで残って多めにワインをいただきました笑
サンクゼールワイナリー本店でも試飲
サンクゼールの丘には、ショップ本店もあります。
ここでは試飲カウンターがあり、ワインの説明と合わせて飲むことができます。
さすが年に一度のワインフェスタだけあって、めちゃくちゃ忙しそうでした。
パスタソースとジャムの試食がたっぷり
サンクゼールの店舗には試食用の瓶とクラッカーが置いてあります。本店ショップでもかなり多くのパスタソースやジャムを試せました。
ワインフェスタだからなのか、本店はいつもこうなのかわかりませんが、とにかく試食の種類が多い。楽しくてほぼすべて食べました。
砂糖を使わないというジャムは、くどくない甘さで美味しい。
なかでも特に気に入ったのは、パスタソースを使ったスープ。
レシピは、パスタソース・牛乳・水を1:1:1で混ぜるだけ。これ便利だし美味しいし、いいですね。
試食したのはこちらにあるガーリック&トマトソースです。
サンクゼールではアウトレットコーナーがあるので、安く買えるのが嬉しいですよね。オンラインショップにもあります。
アウトレット品だと賞味期限が近いですが、それでも残期間は十分ありますし、これくらいすぐに食べてしまいます笑
サンクゼールの丘へのアクセス
サンクゼールワイナリー本店(サンクゼールの丘)へは、長野駅から「しなの鉄道北しなの線」に乗って20分、牟礼駅で下車します。黒姫高原や野尻湖の少し手前になります。
そうそう、SuicaやPASMOは使えません。現金のみなので、長野駅で慌てないように……(経験談)。また、電車から降りるときドアは「手動」です。のどかですね。
牟礼駅にコインロッカーはありませんので、荷物が多い方は注意です。
私は長野駅のロッカーに預けていきました。ワイナリー訪問とかワインイベントって、料理とワイングラスで両手がふさがるので、軽いリュック以外持てないんですよね。
複数人で行くなら問題なしです(というか普通はそうですよね……)。ピクニック用のバスケットとレジャーシートを持って電車に乗っている方もみかけました。近隣の方でしょうね。楽しそう。
長野駅までは夜行バスが安い
東京からだと長野まではJR北陸新幹線で2時間ほど。私は関西からなので、新幹線が使いにくい。なので、夜行バスを使い長野駅まで行き、そこから電車に乗りました。
東京からでもバスの方が圧倒的に安いのでお好みで。夜行バスは久しぶりで、腰に不安があったのですが、3列独立シートがとても快適で大丈夫でした。
こちらで高速バスの一括検索ができます。昼便もあります。
夜行バス比較サイト【バスブックマーク】
牟礼駅からはシャトルバスが便利
サンクゼールワインフェスタでは、牟礼駅から無料のシャトルバスが出ています(たぶんイベント時のみ)。
10時から16時の間で随時運行。牟礼駅の電車時間に合わせてるのだと思います。
10時前に着きましたが、すでにバスが来ていました。思ったよりデカい。40人乗りかな?立っている方もいたので50人くらい乗っていました。
牟礼駅を降りるとき、切符が回収されなかったのですが、サンクゼールで切符を見せると抽選会に参加できるとのこと。おーこれは粋なはからい。(秒速でハズレました)
5分〜10分くらいでサンクゼールの丘に着きます。
サンクゼール公式通販サイト
記事中にも紹介しているとおり、サンクゼールにはオンラインショップがあります。
サンクゼールのワイン、パスタソース、ジャムのほか、和の食材を扱う久世福商店の商品も購入できます。
ギフト品も充実しています。こういう“スーパーで買うよりちょっといいモノ”って、人にもらうと嬉しいですよね。気を遣わない気軽な贈り物として最適です。
自分用なら狙い目はアウトレット品ですね。賞味期限も十分残っているものが30%OFFとかで買えます。
ワインは、価格と味のバランスがいい白ワイン、シオン(ZION)がおすすめです。もう少し上級までいけるなら、やっぱりサンクゼール・シャルドネを。
赤ワインもいいのですが、やはり白ワインの方がこなれている印象です。特にシャルドネ。
そしてサンクゼールワイン人気No.1がナイアガラブランです。
サンクゼール・ナイアガラ・ブラン
華やかな香りで、ぶどうジュースのような甘口ワインです。くいくい飲めてしまうので、飲み過ぎに注意です。酸味もあるので、ワインとしてもしっかりしています。1620円と買いやすいのも魅力。
送料は4000円以上で無料なので、ワインを買うなら、クリアはそれほど難しくありません。瓶詰め商品が多く、まとめて買うと重いので、ネットショップは便利です。
気になっている商品があればぜひ。
↓こちらの記事にサンクゼールのおすすめワインとしてレビューをまとめました。