河内ワインは大阪の南のほう、羽曳野市(はびきのし)にあるワイナリーです。
近鉄駒ヶ谷駅から徒歩8分というアクセスしやすい立地で、ワインショップでの試飲、ぶどう畑と工場見学がついたワイナリー見学ができます。
近くのカタシモワイナリーとともに、2019年のG20大阪サミットの提供ワインに選ばれたことで、このエリアへの注目がグッとアップしました。
まあ、河内ワインは梅酒が選ばれたんですけどね笑
G20で選ばれた梅酒スパークリング「ゴールデンパーティ」や、日経なんでもランキングで1位になったにごり梅酒「布袋福梅」は、私が見学に行った日も大人気で、皆さん指名買いに来られていました。安くてうまいですよー。
あ、もちろんワインもちゃんといいのありますので!
そんな河内ワインの見学やおすすめワインをご紹介します。
目次
河内ワインの基本情報
河内ワインがある“河内(かわち)”と呼ばれるエリアは、羽曳野市のほか、柏原市、八尾市、太子町などからなり、明治時代からぶどう栽培が行われていた地域です。なにげにワインの名産地なんですね。
梅酒製造も有名で、チョーヤ梅酒の本社が同じ駅にあります。
名称 | 河内ワイン 河内ワイン館(ワイナリー見学) |
住所 | 〒583-0841 大阪府羽曳野市駒ケ谷1027(MAP) |
電話 | 072-956-0181 |
営業時間 | 平日:10:00〜18:00 土日祝:9:00〜18:00 |
定休日 | 不定休(年末年始は休み) |
料金 | 入場無料 ワイナリー見学会(工場見学+試飲)1620円(税込) 月一少人数ワイナリー見学会(工場見学+試飲+ワンプレート)2500円など |
アクセス | 近鉄南大阪線駒ヶ谷駅より徒歩8分 |
駐車場 | 25台 |
公式サイト | http://www.kawachi-wine.co.jp/index.html |
地図 |
河内ワインのワイナリー見学ツアー・工場見学
河内ワインのワイナリー見学会は予約制で、6名以下の少人数の場合と団体での予約に分かれています。少人数の場合は曜日と時間が決まっており、たいてい14時からのようです。
見学は30分ほどで、その後ショップのテイスティングカウンターで試飲ができます。試飲は有料無料どちらもあります。違いはワイングラスを使うかプラカップか、それと量です。
全部で2時間もみておけば十分かと思います。私は4時間いたのですがw
今からご紹介しますが、見学はソムリエの方がガイドをしてくれます。めっちゃ“おもろい”ですよ。
河内ワイン公式サイト
ほか、月イチで食事付きの見学プランを開催していたり、イベント的にいろいろなことをされています。詳しくは河内ワイン公式サイトにて。
河内ワインのぶどう畑を見学
ショップがある河内ワイン館のすぐ近くに、ぶどう畑があります。
ここから、写真右端に見えている山の方までずーっとぶどう畑だそうです。
ワイン館に一番近い畑の名前は「金銅農園」。河内ワインの創業者の苗字が金銅(こんどう)さん。このあたりは金銅さんだらけだそうです。
梅酒で有名なチョーヤの本社も近くにあるのですが、そちらも金銅さんですね。
シャルドネが育ってきています。味見OKなので食べてみると、結構甘い。ですが、まだまだ足りないとのことで、これからどんどん甘くなるそうです。
中心に見える種がもっとしっかり見えてきたら収穫。
こちらはデラウェア。収穫時期が早いので、すでに採りきったあとでした。小さかったり、色づきが十分でなかったりした葡萄が樹に残っています。こちらは、すごくお馴染みの味。甘くて美味しいです。
今年は、案内してくれたソムリエさんが「初めて経験した」というくらい猛暑日が連続したので、葡萄の管理に神経をとがらせているとのこと。夜になっても気温が下がらず、葡萄に必要な寒暖差が取れないらしいです。
見学にいったのは8月のお盆前なのですが、このあと台風もきて、ほんと自然相手は大変ですよね……。
河内ワインの工場見学
ぶどう畑の見学が終わって、次は工場見学です。
その前に、オフィスやレストランなどを見せていただきます。
元々の屋号「金徳屋洋酒醸造元」の看板。創業者の金銅徳一さんがつけた名前。
こちらはワイナリー直営レストランの「金食堂(こんじきどう)」。蔵を改装したレストランです。常駐のシェフはおらず、週末などに様々なジャンルから招待するシステム。ワインに合う料理を考えるのが、シェフにとっても楽しみになるそう。
蔵の中はとても良い雰囲気。会社の宴会や、結婚式の二次会などで貸し切りも可能です。
おお出たw。隣にあるのが、レストラン「ロマネ金亭(コンテイ)」。こちらも貸し切りできます。ちなみに先代の奥様、専務の金銅 真代さんが「ロマネ・金亭」という芸名で、落語をしてらっしゃいます。
中はこれまたパーティによさげな雰囲気。
ロマネ・コンティの空き瓶もディスプレイされていました。
さて次は工場見学です。
なにげに壁は古いワイン樽で造られているこだわり。
すでに仕込みが終わって、タンクの中は充填済み。
こちらは木樽発酵の分。
味を見る検査室もあります。
ドラマの撮影にも使われたというダイハツのミゼットも。ほかにも古い道具類が展示されています。
工場の中に、さらに仕切られてセラーがあります。お客さん案内用を兼ねた熟成庫ですね。
瓶内二次発酵中のスパークリングワイン。本格的です。
河内ワインの商品をディスプレイ。下の段はすべて梅酒です。全体的に値段が安くて、ええやつの1升瓶でも3000円くらいです。東京から来られた方は値付けにかなりびっくりするとのこと。
余談ですが、工場を出たとこに、子どものおもちゃや育てている朝顔があって、そこに普通にぶどうも実っていました笑 さすがワイナリーのご子息。メルローですかねー。
これで工場見学は終了。次はテイスティングです。
河内ワイン館でワインと梅酒をテイスティング
見学が終わると、ショップとテイスティングカウンターがある「河内ワイン館」で、ツアーについてくる試飲を行います。
ツアーに参加していなくても、ここで有料・無料試飲ともに可能です。ツアー参加だと、無料試飲でもグラスで出てきます。
ここまで素晴らしいガイドをしてくださったソムリエの北村さん。笑いを混ぜながら流暢にお話され、めっちゃ詳しい説明を受けていたので、このワイナリーの創業者一族なんだろうなーと思っていたら、「え?私近所から来てるパートですよ笑」と。そうなの?w
「ちょっと冷えた白ワインからいきましょかー」と、試飲スタート。この日は平日で、ツアー参加も私1人だったので、話しながらどんどん注いでくださいます。
ナイアガラ、シャルドネと続きます。ラベルの絵にはそれぞれ意味があります(忘れたw)。
ガツーンと主張してくるワインはあまりなくて、すっきりと食事に合わせやすいものが多かった印象。
おつまみに出してもらった、凍らせたデラウェア。美味い。皮ごとモリモリいけます。「このあたりの子どもはみんなこれをおやつにしてるんですよー」と。
シャルドネの樽熟成は、もうちょい量を飲みたかったので有料試飲でお願いしました。500円です。やっぱり私は樽熟成が好きだなあ。
ロゼワインにマスカットベリーA。赤ワインは全体的に優しい味わいです。食事に違和感なく合うように。他に国際品種のメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンも飲みました。
さらに写真はのせていませんが、他に限定醸造や特別醸造品も試飲させてもらいました。「まあ今日はおひとりですしー」と、飲み屋並にどんどこ注いでいただきます。ええのかな笑
デザートワインの飲み比べも。さらっと書いてますけど、ここまでずっとしゃべりっぱなし飲みっぱなしで、けっこう酔ってます笑
梅酒もいただきました。「エビス福梅」と、にごり梅酒の「布袋福梅」。この布袋さんの方が、日経なんでもランキングで1位になり、大ヒット中。試飲中も、何人か指名買いに来られていました。
梅の実の果実感が残っていて、とても濃厚。これで2000円しない(720ml)のは安すぎる。人気が出るのもわかる梅酒でした。
おみやげにワインを買って、この日の河内ワイン訪問は終了。ワインもお話もほとんどマンツーでご対応いただきました。いやー、楽しくて4時間もいてしまった。
「楽しんでもらって、河内ワインを好きになっていただければそれでいいんですよー」と言ってくださいましたが、ちょっと大盤振る舞いすぎる気が笑 河内ワイン積極的に飲みます。ありがとうございました。
河内ワイン公式サイト
楽天やAmazonでも買えますが、公式サイトからワイン購入できます。
河内ワイン館へのアクセス・行き方
河内ワインは大阪の南のほう、羽曳野市(はびきのし)にあります。ざっくりした地図は上のとおり。最寄り駅は近鉄駒ヶ谷(こまがたに)駅です。
大阪(梅田)からなら1時間弱で行けます。JRか地下鉄で天王寺まで行って、近鉄大阪阿部野橋駅に乗り換えればOK。
駅からのルートはgoogleマップでご確認を。(電話:072-956-0181)
駒ヶ谷駅からは徒歩8分。駅をおりたら、北側の橋を渡ります。そして住宅街の中へ。
なんか街の雰囲気がいいなーと思っていたら、歴史のある街道だったんですね。なんと飛鳥時代からとのこと。
住宅街のなかを歩いて行くと、河内ワイン館が見えてきます。駅から徒歩8分なので、ワイナリーとしてはトップクラスの行きやすさですね。
駐車場も広いので(25台)、車の方も大丈夫です。
河内ワイン近隣のワイナリーは?
河内ワインのある南大阪エリアには、他にもワイナリーがあります。駒ヶ谷駅(河内ワイン)の隣の駅にある飛鳥ワインが一番近いです。少し北の柏原市にあるカタシモワイナリーも含め、1日でワイナリー巡りをするなら、最適です。
同日に訪れるなら、カタシモワイナリーへは最寄りの安堂駅(徒歩7分)よりも、柏原南口(徒歩11分)を使うとスムーズです。
他に、「がんこおやじの手造りわいん」が有名な仲村わいん工房もあるのですが、今は見学を休止しているようです。
公式サイト:仲村わいん工房
住所:大阪府羽曳野市飛鳥1184
電話:072-956-2915
最寄り駅:近鉄上ノ太子駅
ぜひ河内ワインと一緒にワイナリー巡りをしてみてください。大阪サミット(G20)で提供されたワインも多くあって、大阪ワインも面白いものがありますよ。
コメント
今度、河内ワインの見学会、行ってみようと思います。
この記事見て、もの凄く楽しそうだなと思い、とても行きたいなと思っています。
カタシモワイナリーも河内ワインも、ワインの購入には行ったことあるので、ほかの飛鳥ワイン、仲村わいん工房にも足を運んでみようと思います。
こんにちは!コメントありがとうございます。
行きたいと思っていただけたなら、よかったです!ほんとに楽しい時間が過ごせました。
私も飛鳥ワインと仲村わいん工房は、次の予定に入れ込んでいます。
私はカタシモワイナリーと河内ワインを、別々の日にいったのですが、挙げていただいたカタシモワイナリー、河内ワイン、飛鳥ワイン、仲村わいん工房はわりと近いので、時間調整してツアーみたいにもできそうですよね。