貴腐ワインに代表される、蜜のように甘くて濃厚なデザートワイン。極甘口ワインと呼ばれたりもしますが、デザートに合わせるのはもちろん、食前酒としても好まれるワインです。
ひとくち飲むと、とろけるような甘さが体に染み渡り、日々の疲れを癒やしてくれる感覚がたまりません。
甘口ワインは、基本的にぶどうを凝縮させて造るので、1本のワインに大量のぶどうを使います。だから量に対してのお値段はちょっとお高め。安いのもありますが、激安品はたいてい薄くてガッカリします。
そこで、買いやすい価格でも満足感のあるデザートワインを集めました。神の雫登場ワインのほか、1000円台から買える極甘口ワインもあります。
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目次
とりあえず飲んで欲しい3本のデザートワイン
デザートワインが他のスティルワインと違うのは、もちろん甘味なのですが、ただ甘いだけでは美味しいワイン、良いワインとは言えません。
ひたすら甘さだけを求めるなら蜂蜜なめてドウゾーって話ですしね。極甘口ワインのポイントとして、酸味がともなっていることが大切です。あと香りも(あ、普通のワインとほぼ同じw)。
安いデザートワインは、甘みが足りないだけでなく、バランスも取れていない、「ただちょっと甘いだけで薄っぺらい」ワインに良く当たってしまいます。
これからご紹介する3本は、1000円台から買えて、しっかり濃い甘さと酸味のバランスがよく、さらに香りに特徴があるワインです。3本とも、これ気に入らなかったら、もう何も紹介できないな……というくらいおすすめしたいデザートワインです。
とにかく桃!シャトー・ドーフィネ・ロンディロン
フランスの貴腐ワイン。桃の香りが特徴的なシャトー・ドーフィネ・ロンディロンです。エリーゼ宮の宮中晩餐会でシャトー・ディケムと並んでオンリストされていた実力派。
ハーフや500mlがあり、2000円台〜3000円台くらいで買える貴腐ワインとしては、最上級のワインだと思います。何度もリピートしていますし、人にも勧めています。(※だいぶ値上がりしてしまいました……それでも素晴らしいワインです)
ジューシーな杏!ドメーヌ・コアペ・ノブレス・デュ・タン・ジュランソン
「貴族の時間」という名のワイン、ドメーヌ・コアペ・ノブレス・デュ・タン・ジュランソンです。ドーフィネ・ロンディロンが桃なら、こちらは杏(アプリコット)。ジューシーなのに爽やか。神の雫では生牡蠣とマリアージュさせていました。もちろん単体でも美味しいワインです。
トロピカルフルーツに花の香り!ハインフリート・デクスハイマー・ヴァインハイマー・キルヒェンシュトゥック・ベーレンアウスレーゼ
名前長いけど敬遠しないで!笑 花やフルーツの香りと、酸味が入った綺麗な甘味が特徴の貴腐ワインです。1000円台で買えるのも素晴らしい。さらに上のクラスのトロッケンベーレンアウスレーゼもあります。糖度や凝縮感がよりアップするのですが、こちらのベーレンアウスレーゼも十分な味わいがあるワインです。
デザートワイン(甘口ワイン)の種類と造り方
甘口ワイン、特にここでいう極甘口のデザートワインは、砂糖を添加して造ったものではありません。甘みを強くするために砂糖を足したら、それはワインではなく「リキュール」となります。
そのため、極甘口のデザートワインを造るには、ぶどう自体の糖度をあげることが不可欠です。しかし、うまく糖度が高いぶどうが収穫できても、糖分は発酵してアルコールになります。アルコール発酵分を大きく超えて、さらに甘みを残すのはかなり難しい。では、どうするか?
答えは、ぶどうを凝縮させること。つまり水分を減らすことで糖度を高くします。この水分を抜く方法によって、ワインの呼び名が変わります。
- 菌の力で水分を減らす = 貴腐ワイン
- 凍らせて水分を減らす = アイスワイン
- 陰干しで水分を減らす = 干しぶどうワイン(ストローワイン)
- 遅摘みで水分を減らす = 遅摘みワイン(レイトハーベスト)
水分を取り除いた分、使えるぶどうの体積は少なくなり、できあがるワインは目減りします。だから極甘口のデザートワインを造るには、より多くのぶどうが必要になります。これがデザートワインが高価になる理由のひとつです。ハーフの375mlや500mlボトルが多いのも納得ですね。
主なデザートワインの製法は4種類
デザートワインの定義は決まっていませんが(国によってまちまち)、ここでは葡萄から水分を減らすことで、糖度をあげてから造るタイプの製法をご紹介します。主な製造方法は4種類ありますが、どれも「水を抜く」という目的で行われます。
主なデザートワインである貴腐ワイン、アイスワイン、干しぶどうワイン、遅摘みワインについてご説明します。番外として、ぶどうの発酵途中でブランデーなどの強いアルコールを入れ、強制的に発酵を止めることで甘口にする酒精強化ワインも合わせてご紹介します。
貴腐ワイン
Photo by:Noble Rot / davitydave
貴腐ワインは、ボトリティス・シネレアという貴腐菌がぶどうに付くことで造られるワインです。
この菌は、世界中どこにでもある菌で、植物にとっては「灰色カビ病」を引き起こす病原菌です。家庭菜園などをされていたら、見聞きしたことがあると思います。(植物の病原菌は人間には感染しません。念のため)
葡萄にとっても、果実をグズグズに腐らせてしまう菌には変わりないのですが、特定の気候、成熟のタイミング、他の雑菌が付かないなどの条件が整うと、果実の外側だけがしなびた状態の貴腐果になり、糖分が凝縮された素晴らしい葡萄になります。
貴腐果の外側の皮を取り除けば、中身は綺麗に凝縮したぶどうです。このぶどうでワインを造ると、得も言われぬ貴腐香を放つ、極甘口の貴腐ワインができあがります。
貴腐菌がうまく付く気候やタイミングに恵まれること、また、一歩間違えばぶどうが腐ってしまうリスクや、凝縮するため大量の葡萄が必要になるなど、条件をそろえるのが非常に難しく、大量生産はできず高価になります。
よって、“お求めになりやすい貴腐ワイン”は貴腐ぶどうの割合が少なかったりします。しっかりした貴腐ワインを手頃な価格で買いたいなら、ハーフの375mlや500mlボトルを買いましょう。たいがいどちらかのサイズで販売されています。
世界3大貴腐ワインは「フランス・ドイツ・ハンガリー」
フランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイが世界3大貴腐ワインです。トロッケンベーレンアウスレーゼは地域名じゃないですけどね。
フランス・ソーテルヌの貴腐ワイン
シャトー・ディケムが貴腐ワインの最高峰として超有名です。高いだけの価値はある(めっっちゃうまい)のですが、数万円しますので、ぶっちゃけ1回飲めば、あとはもうちょっと安い貴腐ワインで代用したくなります。
ソーテルヌならシャトー・ドワジ・ヴェドリーヌやシャトー・ラ・トゥール・ブランシュが、神の雫にも登場しており、おすすめです。もちろん完全に同じなワケはないですが、レベルは相当高い貴腐ワインです。
シャトー・ドワジ・ヴェドリーヌは、ハーフなら3000円くらいで買える貴腐ワインです。あまり売っていないので、店に在庫があればすぐに確保をおすすめします。デザートワインは糖度が高いので劣化しにくく、保存にあまり気を遣わなくてもいいので買いだめOKです。
ドイツの貴腐ワイン
ドイツの甘口ワインは、はっきり言ってめちゃくちゃレベルが高いです。特にハーフサイズで1000円台〜3000円台くらいの普及価格帯にも美味しいのが揃っているのが魅力。
ドイツでは、糖度によって明確にカテゴリが分かれ、ワインのランク付けされているので、ワイン名からデザートワインを判断できます。貴腐ワインが飲みたいなら、トロッケンベーレンアウスレーゼかベーレンアウスレーゼと名前が付いているものを探してください。
トロッケンベーレンアウスレーゼが最上級で、貴腐ぶどうだけで造られます。ベーレンアウスレーゼは、貴腐ぶどうの割合が減り、遅摘みぶどうなども加えられます。
とりあえずこれ飲んでほしい!ってのはこちら。ハインフリート デクスハイマーヴァインハイマー キルヒェンシュトュック トロッケンベーレンアウスレーゼです。
花やフルーツの香りと、酸味が入った綺麗な甘味が素晴らしいです。
そして同じ生産者で、格付けがちょっと下がるベーレンアウスレーゼもあります。こちらもかなりレベルが高いですよ。お値段なんと1000円台です。
ドイツのワイン法では、格付け上位のワインに補糖が認められていません。そのためアルコール度数が低めになり、10%未満のワインも多いです。飲みやすいので、さほどお酒が得意じゃない方にも出せるのが、ドイツワインのいいところですね。
ハンガリーの貴腐ワイン
貴腐ワインの起源といわれるのが、ハンガリーのトカイです。多くはフルミントというハンガリーの土着葡萄をメインに使います。
トカイ アスーがよく目にするワインだと思います。その上にはトカイ エッセンシアがあります。
トカイ・エッセンシアが貴腐ぶどうだけで造る貴腐ワイン、アスーが付くと貴腐ぶどう以外も混ぜて造ります。まあだいたい買える価格帯はトカイ・アスーになります。
このほか、5プットニョスなどの数字がくっついてきますが、これは糖分を表します。3からあり、6が最高です。5か6を買っておけば、極甘口を堪能できます。
エッセンシアはパーカポイント100点を取るようなワインなので、数万円の高級ワインですが、トカイ アスーならハーフで3000円程度から買えます。もっと安いのもありますが、このくらいは出した方がいいと思います。
アイスワイン
アイスワインは、凍った葡萄から造られるワインです。樹に実った葡萄が氷点下にさらされることで、ぶどう果実内の水分が凍り、糖分が凝縮されるという仕組みです。
ドイツ発祥で、現在ではオーストリアとカナダでも造られています。この3カ国以外では、「アイスワイン」の名称を使うことはできません。
・アイスワイン = ドイツ・オーストリア・カナダのみで生産
アイスワインは、貴腐ワインのようなこってり濃厚な甘さより、さわやかな酸味を感じる甘さに特徴があります。デザートでたとえると、貴腐ワインが濃厚なショコラやケーキのイメージなら、アイスワインはフルーツのコンポートといったところでしょうか。
星野源と新垣結衣主演の大ヒットドラマ、「逃げるは恥だが役に立つ」に登場したことで、一時カナダのアイスワインノーザン・アイス ヴィダル アイスワインが話題になりました。
果実味が豊富でトロピカル、若干の苦みも楽しめる大人っぽいワインです。
神の雫にはドイツのアイスワイン、ウルツィガー・ヴュルツガルテンが登場しています。まだローランが可愛くて遠峰一青と仲が良かったころ……、二人で楽しく飲んでいました。
ドイツは、ワインの等級が4つに分かれており、アイスワイン(アイスヴァイン)は最上級格付けに入っています。
最上級格付けのなかでも糖度によってさらにカテゴリー分けがなされており、アイスヴァインは貴腐ワインの最高峰トロッケンベーレンアウスレーゼに次ぐ2番手です。つまり高級ワインなのです。
干しぶどうワイン(ストローワイン)
陰干しして乾燥させたぶどうから造る甘口ワインが、干しぶどうワインです。昔はわらの上で乾燥させていたので、ストローワインとも呼ばれます。
イタリアが名産地で、ヴィン・サントやレチョートが有名な甘口ワインです。イタリア語で陰干しはアパッシメントといい、この製法で造られるワインはパッシートと呼ばれます。
イタリアではビスケットをヴィン・サントにつけて食べるなど、甘口ワインがデザートの一部になっている感があります。
レーズンの風味と濃厚なコクがあり、お好きな方はかなりハマるワインです。寝酒などに、チョコやレーズンをつまみながらブランデーを飲む方は、一度パッシートをお試しください。気に入ると思います。
神の雫にはヴィンサント・ラ・キメラが登場しました。
ちなみに陰干しぶどうから辛口ワインを造るとアマローネになります。アマローネと名乗るには、製法と品種に制限がありますが。
遅摘みワイン(レイトハーベスト)
レイトハーヴェストと呼ばれる遅摘みワイン。樹になった完熟ぶどうをさらにそのまま乾燥させ、糖分を凝縮させてワインを造ります。収穫前の自然乾燥であるところが、ストローワインとは違います。
当然、収穫時期に雨が降るとすべて台無しになりますので、雨が少なく日照量が多いなど、エリア条件が厳しく、限られた地域での生産となります。
フランスでは、ベルジュラック地方やアルザスのヴァンダンジュ・タルディブが有名です。ドイツでは最上位格付けカテゴリのひとつシュペトレーゼに当たります。これらのワードで検索すると良いレイトハーベスト甘口ワインが探せます。
手軽に試す1本としては、チリのサンタ・アリシアが最適です。遅摘みワインですが、より高価な貴腐ぶどうも使われていて、ちょっとお得。500mlサイズで約1000円と破格です。
フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)
ぶどうの水分を減らす4つの製法以外に、もうひとつご紹介。
葡萄の水分を減らすのではなく、発酵途中にブランデー(強いアルコール)を加え、強制的に甘味を残したのが、酒精強化ワインです。シェリー(スペイン)、マデイラ(ポルトガル)、ポートワイン(ポルトガル)などが有名です。
ワインはぶどうと酵母菌だけで造られるお酒で、酵母が糖分を食べてアルコールに変えます。ぶどうの糖分をすべて食べ尽くせば、辛口ワインになります。また、アルコール度数15%程度で酵母の働きが止まるので、糖度が高いぶどうを使った場合は、残った糖分が甘味になります。
ですが、普通のぶどうでは、なかなか15%ものアルコールを造り出す糖度は確保できません。だから水分を抜いて濃いぶどうを造るわけですが、途中でアルコールを追加して発酵を止め、糖分を残す方法もあるということです。
普通のワインよりアルコール度数が高く、18度くらいになります。甘くて強いお酒なので、若い頃海外で出会った人たちは水割りにしていました。日本ではこの飲み方、あんまり聞きませんね。私ももうやらないですが。
神の雫登場のおすすめデザートワイン
神の雫全44巻とマリアージュ〜神の雫最終章〜に登場したデザートワイン(極甘口ワイン)のなかから、おすすめのワインをご紹介します。
シャトー・ドーフィネ・ロンディロン
生産地:フランス ボルドー
ぶどう品種:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン
もしこれ気に入らないと言われたら、もうその人にデザートワインを紹介するのはかなりキビしい。というくらい、おすすめしたいワインです。
桃の香りが特徴的なシャトー・ドーフィネ・ロンディロンです。神の雫でも「ひな祭り」と表現されていました。エリーゼ宮の宮中晩餐会でシャトー・ディケムと並んでオンリストされていた実力派。
ハーフや500mlがあり、2000円台〜3000円台くらいで買える貴腐ワインとしては、最上級のワインだと思います。何度もリピートしていますし、人にも勧めています。
ドメーヌ・コアペ・ノブレス・デュ・タン・ジュランソン
生産地:フランス ジュランソン
ぶどう品種:プティ・マンサン
「貴族の時間」という名のワイン、ドメーヌ・コアペ・ノブレス・デュ・タン・ジュランソンです。ドーフィネ・ロンディロンが桃なら、こちらは杏(アプリコット)。甘さと綺麗な酸味のバランスがいいワインです。
神の雫では生牡蠣(能登ガキ)と合わせていました。酸味がレモン代わりになることで生臭さを取り、“海のミルク”のミネラル感ともマリアージュします。
アスコニ・アイスワイン・カベルネ・ソーヴィニヨン
生産地:モルドバ キシナウ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニヨンのロゼで、甘口ワイン。しかも産地はモルドバという珍しいワイン。特徴は紅茶の香り。アフタヌーンティーにも楽しめるワイン。
神の雫では、ラズベリー・シャーベットと合わせていました。2000円〜3000円くらいで買えて、高品質なのですが、数が少ないっぽいんですよね。毎年見つけたら、即確保しておかないと在庫なくなります。
M・シャプティエ・バニュルス
生産地:フランス ラングドック
ぶどう品種:グルナッシュ
すべてのワインに点字を打つことで有名なM・シャプティエ社の甘口ワイン、バニュルスです。
こちらは発酵途中でブランデーを添加して、発酵を止めるタイプの酒精強化ワイン。
香り、味わいともに大人のチョコレートのイメージ。実際バレンタインにも選ばれているそうです。確かにチョコレートやガトーショコラなど、チョコ系に合わせるならコレだな、という感じ。
神の雫ではガトーショコラ・フランボワーズと合わせていました。というか、このワインのイメージそのままです笑
カステッロ・ディ・モンサント ヴィンサント・ラ・キメラ
生産地:イタリア トスカーナ
ぶどう品種:トレッビアーノ、マルヴァジーア
優れたヴィンテージにしか造られないトスカーナの甘口ワイン、ヴィンサント・ラ・キメラです。
ぶどうを乾燥させてから造るため、凝縮された甘味とコクが味わえます。レーズンがお嫌いじゃなければハマるはず。
神の雫では、独特の臭みがあるピータンに合わせるワインとして紹介されました。
シャトー・ドワジ・ヴェドリーヌ
生産地:フランス ソーテルヌ
ぶどう品種:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル
貴腐ワインの名産地ソーテルヌの、シャトー・ドワジ・ヴェドリーヌです。
とろみとコクがある甘さですが、どこか爽やかな貴腐ワイン。酸味がうまくバランスを取っています。各ワイン誌では、どこも長期熟成可能という評価なので、懐に余裕があれば古いヴィンテージを買ってみると面白いかもしれません。
神の雫では「杏のコンポート 白ワインジュレ添え」に合わせていました。
シャトー・ラ・トゥール・ブランシュ
生産地:フランス ソーテルヌ
ぶどう品種:セミヨン、ソーヴィニョン・ブラン
ソーテルヌの格付け1級シャトーから極上の貴腐ワイン、シャトー・ラ・トゥール・ブランシュです。花の香りが特徴的。
花の香りと、濃いハチミツのような甘さとコクが、デザートワインを飲んでいるという満足感を与えてくれます。
1万円くらいしますが、シャトー・ディケムやリューセックと比べると知名度がないので、コスパは高いと言えます。と、神の雫でもみやびちゃんが説明していました笑
遠峰一青の表現は、花嫁から投げられたブーケのようなワイン。ちなみに、五大シャトーの一角、メドックのシャトー・ラトゥールとは無関係です。
シャトー・ディケム
生産地:フランス ソーテルヌ
ぶどう品種:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン
説明不要、世界最高峰の貴腐ワイン、シャトー・ディケムです。神の雫第十二の使徒としても登場。
私は人生で3回飲む機会がありました。初回は、ワインのことをほとんど知らない時でしたが、それでも「スゲー!」と思った記憶があります。
もちろん高価ですが、ハーフで、かつセールの時を狙ってみてはいかがでしょう。それでも現在では3万円くらいしますが。
他のデザートワインと比較するためにも、とにかく一度は飲んでおくべき最高の貴腐ワインです。
デザートワインの飲み方
デザートワインは冷やして飲むのがおすすめです。冷蔵庫でいいです。
べっとりした甘さではなく、すっきりしたものが多く、フルーツに通じるものがあるので、やはり冷たい方がおいしく飲めます。
また、抜栓してからも保存がきくので、食後酒としてはもちろん、あとちょっとだけ飲み足りないといった時にも便利。ちびちび1ヶ月くらいかけて飲んでも大丈夫です。
デザートワインのマリアージュ
極甘口のデザートワインは、味わいが崩れにくく、わりと何にでも合います。甘い物どうしで掛け合わせても、塩気のあるものでも美味しく飲めます。
ガトーショコラやフルーツなどは鉄板。チーズもなんでもいけますが、ブルーチーズはとくに合います。ハチミツかけたりしますよね。あれと同じです。
私が好きな組み合わせはこちら。
シャトー・ドーフィネ・ロンディロンと、桃の組み合わせ。上からワインをかけてしまいます。もともとロンディロンには桃の香りがあるので、相性抜群です。
桃は缶詰でもOKですが、シロップはよく切った方がいいですかね。たぶん、モッツァレラチーズとか入れてもおいしい。ああ、食べたい。
バニュルスとガトーショコラの組み合わせもかなりいいです。コンビニのケーキでも十分おいしい。バニラアイスにかけても美味ですよ。
ぜひいろいろな組み合わせを試して、好みのデザートワインを見つけてくださいね。