自然派ワイン(ナチュラルワイン)の人気がすごいですね。ワインは自然派しか飲まないという人も増えていると聞いて、もうそこまでになっているのかと驚きました。私は自然派以外のワインもOKなのですが、特に意識せずに飲んだら自然派ワインだったってことも多くなりましたよね。
さて、そんな注目度が上がっている自然派ワインに限定したサブスクサービスがあると知って、試してみました。提供するお店はフランスのチーズやナチュラルワインを扱うル・コントワールです。
フランスのライフスタイルを日本に届けるのがコンセプトのショップですね。
月2本のサブスクを試してみたので、実際の発注から届いたワインの感想までレビューします。
【参考記事】ほかにもサブスク試してます!
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目次
ナチュラルワイン限定ショップ「ル・コントワール」のサブスク
ル・コントワールでは、ワインを選ぶ際に「ワイン診断」が行えます。
質問に答えていくだけで、ぴったりのワインを提案してくれるというもの。好みに合わせてサブスクワインを選んでくれるということでしょうかね。
早速やってみます。
診断スタート。
まずは、名前・年齢などの基本情報。
ワイン種の選択。私はやっぱり「何でも!」ですね。
おお?ワインを楽しむ冒険度。「臭いワインほどおいしい!」は、自然派ワインならではの質問ですねえ。馬小屋とか堆肥みたいな匂いありますもんね。私はキツすぎるやつは無理なので、真ん中の「紹介してもらったらいろんなワインを試してみたいかも」を選びました。
どこの国のワインを試してみたいか。世界中としたいところでしたが、こちらがフランスメインのショップさんだったのでフランスにしてみました。
このあと、オンラインでの購入経験やナチュールワインへの興味を聞かれます。どちらもYESです。
ナチュラルワインBOX「Les Amoureux(レ・アムール)」を提案されました。特徴はこんな感じ。
- 月額7800円(税込)
- 2種類のナチュラルワイン
- 初月送料無料
- いつでも解約可能
- お届け頻度選択可能
後で気付きましたが、何を選んでもこれをオススメされると思いますね笑。サブスクサービスですから。一応毎月3種類届く「Le Trio(ル・トリオ)」もあります。こちらは1万1000円です。
今回は月2本のレ・アムールでそのまま購入申込みしました。お届け頻度は「毎月」か「2ヶ月に1回」を選べます。いつでも解約可能ですが、1回目が届いた後じゃないとできないので、そこだけ注意です。
届いた自然派ワインの内容
はい。ル・コントワールからワインが届きました。2本ともまったく知らないワインです。
ワイン2本とカードが1枚。かなりシンプルなBOXですね。
そしてこのワイン2本、イタリアとスペインのナチュラルワインでした。あ、あれ?ワイン診断でフランスワインを選択したんだけどな……。
何か間違えたかと思って問い合わせたところ、「送るワインは在庫状況に左右される」とのことでした。うーん、私は別にフランス以外ダメというわけではないですが、初月から診断結果と違うワインだとびっくりはしますね。
まあ、サブスクは予期せぬ出会いを期待しているので、皆あまり気にしないのかもしれません。私も本当にフランスワインが欲しいときは、指定して買いますし。
大事なのはワインが美味しいかどうかですよね。届いたワインは、イタリアのスパークリングワインとスペインの赤ワイン。早速飲んでみました。
ラディーチ・エ・フィラーリ ヴィヴ(Radici e Filari ViV)
さて、ル・コントワールのナチュラルワインサブスク、1本目に開けたのはイタリアのスパークリングワインです。造り手はレナート・ブガンツァ。家族経営のワイナリーです。
このラディーチ・エ・フィラーリ ヴィヴは、スパークリングワインよりもガス圧が低い弱発泡性ワイン、フリッツァンテにあたります。フランスだとペティアンと呼ばれますね。ボトルの栓はコルクやキャップではなく、王冠を使用。
注いでみるとたしかに泡が細かいというか、薄めです。ビールのような感触。牧草みたいな香りがあって、梨やレモンを感じます。味わいにもビールっぽさがあります。
普段慣れ親しんだワインより酸味とコクがあって、果実味と甘味は控えめな印象。無清澄、無濾過、亜硫酸無添加だそうで、自然派っぽさがよく出ているワインかなと思います。
ブドウはアルネイスにネッビオーロがブレンドされているそう。ネッビオーロといえばバローロ、バルバレスコに使用される高品質ブドウ。こういう発泡性ワインにブレンドとして使うのはあんまり聞いたことないですね。
飲んだことないタイプのワインが飲みたいという希望を叶えてくれるワインでした。
メドル・セレクシオ スモイ(Medol Seleccio Sumoi)
2本目はスペインの赤ワイン、メドル・セレクシオ スモイです。造り手はセイエル・ノウ・メス。ブドウ品種スモイはスペインに古くからある土着品種です。
鉛筆の芯の香り、酸味は鋭く舌に少しピリピリした感覚も残る。さらに塩気を強めに感じます。これはかなり独特な風味のワインですね。アルコール度数13のわりにはボリュームが少ない。飲みやすいとも言えます。クリアなワインではなく、少しもわもわした感じ。かみ応えある酸っぱい果実のようなイメージです。
ふむ、これはかなりワインを飲み慣れた人向けだなあと、それっぽいことを考えます笑。いや、美味しくないわけじゃなく、面白いワインなんですけどね。たぶん初心者に飲ませると、「酸っぱい」と言われるだろうなあと。
気になって調べると、ワインに使用されているブドウの「スモイ」はかつての量産用品種で、酸が高くタンニンが粗いという、ワイン造りに難しい品種だそう。年々栽培も減っているそうです。
さらに造り手の自然醸造家モイセス・ビルジリは、ワイン造りでは無名の村で、コストがかかる自然派ワイン造りを貫いている。プレス機を使わず自然の重みで果汁を搾り、酵母も野生酵母のみ。当然SO2の添加もしない。澱引きせず、無清澄、無濾過で、極力自然のままでワインを造る……って、ハードモードすぎんだろ!
ただでさえ難しい自然派ワインなのに、ブドウまで難しい品種を使って、無名の地で造る。なんの修行だ……と思ってしまいますね。でもちょっと、彼の造る他のワインにも興味を持ちました。
サブスクは思いがけないワインとの出会いが楽しい
好きなワインを選んで買うのはもちろん楽しいですが、サブスクは普段自分が選ばないワインが送られてくるのがいいですよね。
ル・コントワールは、他ではあまり見かけないワイン、かつ自然派ワインに限定しているという特徴もあって、これからも面白いワインがやってきそうです。
「フランスのライフスタイルを届ける」のがコンセプトだそうですが、ワインやチーズの勉強のため、また単に珍しいワインが飲みたいなどの理由でもいいと思います。今後はどんなワインが選ばれてくるのか楽しみです。
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