清々しい秋晴れの某日。Twitterで交流がある面々と高知へ行ってまいりました。参加メンバーはこちらの4人。
庶民のワイン研究所・所長さん(@taigakunwine)
オムライスさん(@CsJ5GPVrbWZwCy0)
ワインの泉さん(@akihiro19840807)
シロ(@salewine22)
何度か関西のワイン会でお会いしている、高知にお住まいの庶民のワイン研究所・所長さん(以下、所長)。関西勢に「たまには高知にも来てください」とお誘いがあり、皆で行ってまいりました。
もちろんメインは夜のワイン会ですが、せっかくなのでと昼間の観光も企画してくださり、すべてお任せのプチ高知ツアーです。
いやー、ワインも美味しかったし、高知観光も楽しかったし、よい一日でした。まあ私、最後は死にかけてたんですけどね!
ということで、ワイン会メインの高知旅、当日の様子をご紹介します。
あ、本記事の写真はすべて酔っ払いながらスマホで撮っているので、見づらい画があってもご容赦くださいませ。それではどうぞ!
目次
チャイナバル茂:自然派ワインと中華のマリアージュ
今回の高知ツアーのメインは、自然派ワインと中華のマリアージュです。先に夜のワイン会からご紹介しましょう。ワインのサイトだしな。
会のワインは、高知で自然派ワインといえばこの人だ!と所長が絶賛する池本さん(夫妻)プロデュース。ワインエキスパートで食生活アドバイザーなお方です。こちらがゲスト扱いとなり、恐縮でございます。
奥様にこんな冊子までご用意いただきました。酔っ払いには助かります。
そして場所は「チャイナバル茂(しげる)」。高知ならここで間違いないと、Twitterワイン界隈で評判のお店です。
ワインは持ち込み。先にワインリストを渡して、料理をアレンジしていただいたそうです。いや本格的にセッティングしてもらってるわ。改めてありがとうございます。
そして先に結論を言っておくと、ワインも料理もマリアージュも素晴らしいものでした。
が!夕食の開始時点で、私はもうヘロヘロだったので、記憶があいまいな部分多し。終わったあとまだ飲むので、さらにぶっ飛んでしまいました。あとで参加メンバーに聞きながらまとめましたが、まあ皆もそこそこ酔っ払ってますw そういうモノとしてお楽しみください。夕食までに何があったのかは後ほど。
ドメーヌ・ド・ジミオ ミュスカ・セック・デ・ルマニス
1本目はフランス・ラングドックのスパークリングワイン。ドメーヌ・ド・ジミオ ミュスカ・セック・デ・ルマニスです。
コース1品目の「牡蠣の山椒醤油漬け」とも綺麗にマッチしました。
本ワイン会は池本夫妻からワインの説明付き。ありがたすぎます。すでに酔っ払っていてあまり覚えていないのが申し訳ない……
化学物質を使わず、野草でぶどうの病気も解決できる最強の母と、本格的にワイン造りに加わった息子の最強チーム!
が造ったワイン。(当日の冊子より引用)
キリリとしながら、滋味というんでしょうかね、じわりと舌に広がる味わいがあって、美味しくいただきました。
ワインの泉さんは、こちらと次の白ワインの2本が特にお気に召した様子。
ジュリアン・メイエー メール・エ・コキヤージュ
2本目はアルザスの白ワイン、ジュリアン・メイエー メール・エ・コキヤージュ 2018です。
偉大なワイン造りに必要なものは何か。「土だ」と答えるメイエ。「強い土を作ることだけを考えて1年を過ごしている。土が強いとぶどうは自ずと健康になり、おいしいワインができる」
説明を聞くなり泉さんが「大地のパワーを感じます!」と言ったワイン。うん、いつもの泉節で安心した。でも確かにそんな感じ。私はゴボウっぽいなとか思っていた気がする。
合わせた料理は「上海蟹味噌春巻」。
この春巻きは皆絶賛で、マリアージュもこちらが一番と言った方が多かったですね。行く度に中の具が変わるそうで、この春巻きを楽しみにしている方も多いとか。見事な料理でございました。
ちなみにジュリアン・メイエーは、なにげに神の雫登場生産者なのです。35巻にリースリングが出てきます。
フランソワ・ブランシャール ノファサ・ブラン
3本目も白ワイン。フランソワ・ブランシャール(ドメーヌ・グラン・クレレ) ノファサ・ブラン 2019です。産地はフランス・ロワール、品種はゲヴュルツトラミネール主体です。
泉さんが「これシェリーだ!シェリーみたい」と連呼し、池本さんに良い感性だと褒められていました。言われると確かにワインっぽくない感じがする。つーか、泉さんやたら元気w まあ、昼間ずっと運転手してくれて酒飲んでいなかったからですね。ほんまありがとうございます。
ほんとこれはゲヴュルツとは思えないワインでしたね。単純に「ライチ」と覚えるだけではアカンなと思い知らされました。
料理は「金目鯛のスパイス仕立て」。私はお料理こちらが一番気に入りました。一緒にマコモ茸とレンコンも盛られていたのですが、それがもう素晴らしくて。衣のスパイシーさもワインにぴったりでした。
セバスチャン・リフォー アクメニネ
白ワインが続きます。4本目はロワールのサンセール、セバスチャン・リフォー アクメニネ 2010。
蜂蜜酒かな?と思うくらい甘い蜂蜜の香り。でも味わいはしっかりドライでスパイシーさも。オムライスさんと私はこれが一番のお気に入りでした。
1本目のミュスカ泡を含め、白ワインすべてに共通していたのが独特のイースト香。説明を伺いながら、この香り(酵母の)が自然派ワインの特長と言っていいのかな、と考えていました。あと、麦っぽい後味。さらになんとなく全部日本ワイン的なものを感じるんですよね。誰か言語化してくれ。
さあそして、この辺からもうワインを開けるペースと料理の順番がこんがらがってきました。
「四万十ポークのグリル 黒胡椒黒酢ソース」です。
順番的にはこちらの料理を合わせたはずなんですが、赤に合わせた記憶が。まあ二品にまたがって出されたのかもしれません。テキトーすぎると怒らんといて……もう邪王炎殺黒龍波打ったあとくらい肉体が限界なの。
オレリアン・ヴェルデ オート・コート・ド・ニュイ ル・プリュレ ルージュ
5本目はブルゴーニュの赤ワイン、オレリアン・ヴェルデ オート・コート・ド・ニュイ ル・プリュレ ルージュ 2017です。こちら自然派なんですね。
オムライスさんが今一番好きな造り手だそうで、いきなりめっちゃ饒舌に語り出す。いや、いつもよくお話されますけど笑
今まですべての自然派白ワインにあった共通要素は、あまり感じません。樽感があって柔らかい印象でした。
オムさんいわく、「2017ブルゴーニュは閉じぎみのワインが多い気がする。これもそう感じた」とのこと。開くともっとすごいらしいのですが、まあワイン会なのでこんなことも。美味しかったですけどね(たぶん……記憶が)。
料理は香りが豊かな、「アオサノリ風味の広東煮込み麺」でした。
イ・ヴィニェーリ
ラスト6本目はイタリアの赤ワイン、イ・ヴィニェーリです。
産地はシチリア、エトナで、品種はネレッロ・マスカレーゼとネレッロ・カップッチョ。
エレガント系で優しいイメージだったと思います。確か赤はこちらの方が好みだと思った気がする。
デザートは「杏仁豆腐とイチジク」。アルコール漬けの体にこれは優しい。美味しかった。
こうしてチャイナバル茂での自然派ワイン会は終了。楽しく美味しく、勉強になる自然派ワイン会でございました。
そうそう池本夫妻について。お二人とも自然派大好きで、ものっすごい肌ツヤがいいんですよ。普段人のそういうとこあまり見ない自分でも分かるくらいに。私は自然派思想はないのですが、まあ目の前でみると説得力ありますよね。
池本さん曰く、大事なのは「血糖値を上げないこと」と、「発酵食品を多く摂ること」。
血糖値については、自分の体で実験したそうで、様々な食品ごとの血糖値上昇データを持っているらしいです。それください。ちなみに一番ヤベェのは「おにぎり」だそう。そんで発酵食品については、いろんなものを食べることを心がけつつ、ザワークラウトを大量に作るのが簡単でいいとのこと。
「ザワークラウトや!」と総ツッコミw でも泉さん普段料理をしないらしいのに、Twitterでレシピおすすめされると必ず作ってはるんですよね。そういうとこほんと凄い。デキる男。
でも翌日、「昨日教えてもらった、家で作れるキャベツのやつなんでしたっけ?」と聞く泉さん。いつもの泉節で(ry
池本ご夫妻、チャイナバル茂さん、素晴らしい自然派ワインと中華のマリアージュをありがとうございました!
とある高知の道中目録
さて、ワイン会を紹介したところで、ここからは当日の紀行文。興味がある方だけお読みください。なんせここまでのさらに2倍という狂ったテキスト量ですので、自然派ワインだけ知ればいいという方は引き返した方が笑
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
読んでいただける?おじさん4人がキャッキャウフフする紀行文を。
では一緒に参りましょう。ハバナイストリップ!
朝の高知龍馬空港から始まるツアー
今回の高知ツアーは、関西勢全員が翌日の予定微妙だったので、日帰りです。
朝7時過ぎの飛行機に乗り、8時に高知龍馬空港に到着。そこから室戸までドライブして観光、夕方には市内に戻ってワイン会、そのまま夜行バスで関西に帰るという流れ。所長が皆の希望を聞きながら、きっちりプロデュースしてくれました。
先ほどの池本さんにこのスケジュールを話したら、「関西からきて、朝から室戸まで行っとんたん。遠いけどよかったでしょう。え、今日来たとこ?で今から夜行バスで帰る?はあ?なんしゆうがよ!」と呆れられましたw
空港には、所長が車でお迎えです。
空港の駐車場で、朝8時からシャンパン開ける頭おかしい人見たことあります?私はあるんですよ。(褒めてる)
ワインは、シマール・モロー ブリュット・セレクション グランクリュです。
ナッツ香る、キリッとしたシャンパーニュ。確かに朝シャンにはいい感じですね。
運転手を買って出てくれた泉さんに、ほんますみませんと言いつつ他の3人は飲みながら、ドライブがスタート。
スタートはシャンパーニュ飲みながらシンディローバーのタイムアフタータイム?
男同士の長距離ドライブ pic.twitter.com/s5frWGAQHy
— 庶民のワイン研究所?所長 (@taigakunwine) November 20, 2020
そうして室戸目指して海岸沿いを快走するおっさん4人。BGMはシンディ・ローパーのタイム・アフター・タイム。ワイナリー巡りを舞台にしたロードムービーの名作、「サイドウェイ」のオマージュです。所長の小粋な演出。
でも、誰もわからないw いや、サイドウェイは観たんですが、BGMとか覚えてないし。(つーか調べたら、BGMはリメイクの日本版「サイドウェイズ」の方っぽい?)
所長は「どんどん飲んでくださいね、お水もどうぞ」と、お代わりを注ぎ、車内でペットボトルの水まで配布です。至れり尽くせり。あざます。
それでしきりに「水うまいっしょ」と言うので、高知の水なのかなーと思ったら、Amazonで買ったんですって。なんやもうちょっとで、さすが「四万十川由来の水は美味しいなあ」とか言うとこやったわ。美味しいけども。なんならラベルレスが気に入ってウチも買ったけども。
羽根岬:太平洋を見ながらワインテイスティング
こんな感じのドライブルートで、賑やかな旅が続きます。
1時間ちょい走ったところでトイレ休憩。室戸ユネスコ世界ジオパークの「羽根岬(はねみさき)」です。
ジオパークとは、地球(ジオ)が生んだその土地の自然、地域の文化・歴史などを、教育や観光に活かそうと認定された場所のこと。室戸一帯がユネスコ世界ジオパークに認定されています。
てか、サイト見るとめっちゃ興味ある場所ほかにもいっぱいあります。室戸岬周辺すごいな。また来ないとな。
どうですかこの日本と思えないような南国の空気。
もちろん海も綺麗です。この休憩所で、海をみながら開けたワインはこちら。
オーストラリア・タスマニアのデヴィルズ・コーナー ピノ・ノワール 2018です。写真撮るの忘れましてん。
ブラインドで注がれ、みんなピノであることは分かりましたが、地域を当てられず。1000円そこそこと安いのにしっかり果実を感じるワインでした。
偶然出会った夫婦岩
休憩後、ふたたびドライブ。室戸岬を通り抜け、岬の東側までいきます。車内ではしゃべりっぱなし飲みっぱなし。ワインの話のほか、仕事のことなど普段Twitterではできない話もたっぷり。オフ会の醍醐味ですね。
と、話に夢中になっている間に、ナビが古くて目的地を通り過ぎてしまい、Uターンできる場所を探す。海沿いの道で、引き返せるとこなかなかないねーと言っていたら、視界前方になにやら立派な岩が。
夫婦岩じゃないですか。日本各地にありますが、遠目でみてもはっきりわかるくらい、こちらの岩はかなり大きく見応えがあります。
せっかくだから寄っていこうと、おっさん4人で夫婦岩観賞です。ええやん別に。それに我々は紳士ですからね。こういうとこでも、男だけでの楽しみ方を心得ています。ちょっと我ら上流の雰囲気をご紹介しましょう。
「如何にも如何にも。まことに風情あるものにございますね」
「まだ日の盛りですぞ。夜までは長うございます」
「せんなきこと。およしなさい」
(訳:不倫カップル来てるかもとか妄想はかどるわ)
実に上品な会話ですね。誰がどれを言ったのかは秘密です(意外だぞ)。
ちょっと調べたら、室戸のこちらは鹿岡の夫婦岩(かぶかのみょうといわ)と読むらしいです。
大きさもさることながら、表面にある凸凹がつくる紋様も奇妙でいいですね。これは長年の風蝕によるもの。
Wikipediaによると、日本にはこれだけ夫婦岩があるそうで。めっちゃ多い。あと、全国夫婦岩サミット連絡協議会なんてものがあるんですね。勉強になりました。
料亭 花月:室戸にきたら金目鯛を食え!
さて次は昼食。夫婦岩から少し車を走らせたところにある、「料亭 花月(かげつ)」へ向かいます。オムライスさんが一番楽しみにしていた金目鯛を求めて。
開店までまだ少し時間があるので、付近を散策。
港町の風情っていいですよね。花月は、この港からたった50mほど。漁で獲れた魚は生きたまま店の生け簀に直行だそうで、それもう海の中で食べるのと一緒やん。めっちゃ旨い魚食わせてくれるんやろなと、期待MAXです。
入口で「予約してないんですけど、今から4名行けますか?」と店の方に聞く所長。人気店なので当然お断りされますが、そこでネタばらし。もちろん予約してあります。
「開店直後でも入れない。どれだけ人気店か分かるでしょ?」と。めんどくさい演出にこだわる人だなあw いや早くから予約押さえてもらっていたこと、感謝しておりますよ。お店の方も笑って(呆れて?)いました。
そしてこれが名物「室戸キンメ丼」。室戸の旬の金目鯛を、刺身、照り焼き、お吸い物として一度に楽しめます。
食べ方までしっかりと。ここには写っていませんが、ダシ茶漬け用に金目鯛の出汁がついてきます。
金目鯛丼/花月
これ、丼ぶりランキング1位でたかもしれんな。金目鯛ってこんなにも美味しいのか。いや、花月さんが素晴らしいのだろう。これを食べるためだけに高知行きたいと思わせる最高の丼ぶり。
所長、最高の一食をありがとうございます。#庶民のオフ会 pic.twitter.com/oLnZvRyati
— ワインの泉 (@akihiro19840807) November 22, 2020
泉節が炸裂。毎度軽々と過去を超越するボージョレ・ヌーボーのようだ。でもマジでこれは旨かったですね。メンバーそれぞれ、刺身がよかった、照り焼きが一番と、ちょっとずつ好みも違います。
私は最後に付いてくる“金目鯛の出汁”をかけて食べる「キンメ鯛茶漬け」が最高だと思いました。
アツアツの出汁で白く染まった厚切り刺身。きゅっと締まった表面と中のレアな歯ごたえがたまらん。さらにダシとメシには金目鯛のウマミがぎゅおおおおん。
「お魚のっ!お魚の味がするよぉ」
あまりの旨さに写真撮るの忘れてがっつきました。
そしてこちらはキンメ丼に合わせた日本酒、「美丈夫 純米大吟醸 舞」です。大吟醸らしいフルーティな香りで、キレがあって食事に合います。これで市価1800円はお買い得。日本酒は高品質の酒がびっくりするくらい安いですよねえ。
お店のなかは上品な雰囲気。店構え、雰囲気、味、すべて最高。そりゃ予約必須なのもわかります。
室戸に行くならぜひ花月へ。
教室にウミガメ、プールにサメ! むろと廃校水族館
次はいよいよ私のなかではメインの「むろと廃校水族館」です。
むろと廃校水族館は、2006年に廃校となった小学校を改修、学校の雰囲気そのままに水族館として生まれ変わった施設です。日本各地で増える廃校の活用モデルたれと、室戸市が5億円を投じて整備しました。オープンは2018年。運営はNPOの「日本ウミガメ協議会」が行っています。
前に「学校プールにサメが泳ぐ」みたいな見出しの新聞記事でみて、いってみたいなと思っていたんですよね。
ほんまにプールにサメが泳いでいます。
廃校に関しては、「廃校ワイナリー」とかできないのかな?などと考えていたこともあり、地域おこしやビジネスモデルとして興味がありました。
でも、純粋に水族館や動物園も好きなんですよね。子どものころから動物好きで、ずっと図鑑を眺めている子でした。三つ子の魂は変わらないもんです。
ここが入り口。立派な石碑だと思ってよく見たら、自販機の裏でした笑 これはうまい。
校舎の入り口にはヘチマが。なっつかしー。
校内で食べるお弁当もあります。目の前の海でとれた鯖で作る「サバ味噌おにぎり」300円。絶対うまいよねと思ったのですが、“コンビニおにぎりの3倍以上”というボリュームは、昼食後すぐにはムリです……
教室や廊下には、普通に手の届くところにウミガメがいたりします。この水槽、上開いてますからね。他にもなじみのある魚たちがずらりと展示。
廃校水族館の魚たちは、職員の方が釣ったり、地元の漁師さんに譲ってもらったものばかりだそう。お金をかけずに、楽しく学べる工夫が随所に施されています。
廊下の手洗い場には、
伊勢エビやウチワエビ、ナマコたちがいます。みんな触ってOK。優しくね。
教室には懐かしいオーバーヘッドプロジェクター(OHP)。これも水槽に。
そうか、平成生まれはOHPを知らないのか……
エイはいつもニッコニコ。
ウツボちゃんはかわいいなあ。このあと夜に食べるんですけどね。
ボラボラボラボラボラボラ!ボラーレ・ヴィーア(飛んで行きな)。
理科室には当然ホルマリン漬け。
水場はだいたい水槽になっています。
階段の踊り場には、書き初めも展示。これは近くの小学生がイカスミで書いたもの。廃校×水族館としてのノスタルジックバランス。細部へのこだわりがすごい。
図書室で勉強もできます。もしかして図書カードとか挟んであったんやろか?確認するの忘れた。「わたし、気になります」
教室の窓から海が見える学校って素敵ですよね。でも過疎ってしまうのも分かる。難しいところです。
ラスト、プールでサメやエイたちが悠々と泳ぎます。なかなかないですよね、こんな光景。
ジンベエザメやイルカのような「花形」はいませんが、展示の仕方でこんなに楽しい水族館になるんですね。
子どもへのおみやげにシュモクザメのぬいぐるみが当たる「しゅもくじ」を引きました。まあ4等だったけどな(等で大きさが変わる)。水族館内はこの子と一緒にまわりました笑
ハンマーヘッドシャーク、私自身が好きなんです。ロレンチーニ器官発達させまくって、目があんな端っこになったせいで前が見えねえとか最高にロック。
余談ですが、若いころサメ漁にくっついていって、ほぼ野宿なキャンプしながら、1週間くらいずっとサメさばいて食っていたこともあります。
サメは独特のアンモニア臭があると言われていますが、すぐに処理すれば臭みもなく美味しい魚です。この写真のハンマーヘッドは傷みすぎてたので、そのまま埋めたんですけど。
廃校後を水族館に改装したむろと廃校水族館というところに連れてってもらった。小さな水族館だけど、展示方法が凝ってて面白い。ただ、その凝った展示方法は写真撮影するのを忘れ、ブリと海洋生物の2ショットばかり撮っていた。この後ブリは、ネックピローとして道中活躍することに。#庶民のオフ会 pic.twitter.com/5Mlhxru0mX
— オムライス (@CsJ5GPVrbWZwCy0) November 22, 2020
ちなみにオムライスさんは「ぶりくじ」で引いたブリくんをお供に。
と、楽しかった「むろと廃校水族館」をあとにして、高知市内に戻ります。
ひろめ市場でカツオの塩たたき
室戸から2時間のドライブで、また高知市内まで戻ってきました。運転手をしてもらっていたワインの泉さん、ここからようやくアルコール解禁となります。ほんと、お疲れさまでしたありがとうございました。
案内してもらったのはひろめ市場。約4000平方メートルの敷地に、いろんなお店が出店。好きなところから自由に食べ物を買って飲むスタイルです。フードコートってか、屋台村ですね。
ものすごい人出でしたが、なんとか席を確保。おっ、ボジョレー・ヌーボーを発見。今年まだ飲んでいなかったのでオーダー。
シャルル・トマ ボジョレー・ヌーヴォー V.V. 2020。結構濃くてうまい。
そして、所長が絶対食べてほしいと買ってきてくれた「カツオの塩たたき」も。
こりゃうめえ!臭みが一切なく、旨みが舌をとろんとなでていく。やはり本場は違いますね。
そして追加でいただいた「アオサのから揚げ」と「ウツボのから揚げ」。(写真撮ってねえ……)
私はこのウツボがドストライク。ねっとりとしたゼラチン質の歯ごたえに、淡泊だけどたしかな旨みが口の中全体に広がる。これは魚の中でもかなり上位、高級魚の味わいですね。すごいよウツボさん。アオサももちろん美味しく、お土産に買いました。
高知のひろめ市場、メインの夕食までの時間調整とは思えない、充実した間食でした。たいへん美味しゅうございました。
チャイナバル茂
19時からメインの自然派ワイン会。もうこのあたりで、私はヘロヘロの状態。朝5時起きでずっと飲んでしゃべってましたから限界です。
運転手していた泉さんと、室戸からの帰り道ずっと寝ていたオムライスさんは元気いっぱい。私より酒量が多いはずの所長もなぜかピンピンしてる。なんでやねん。化けモンかこの人。
冒頭でご紹介したとおり、結局ここでも6人で6本のワインを空ける。もう限界だー。
バー「パロレ・エ・ムジーク」でブラインドテイスティング
高知ツアーのラスト。はりまや橋近くのバー「paroles et musique(パロレ・エ・ムジーク)」です。「貴様の限界など知ったことか」と、まだ飲みます。
マスターに3種類のワインをブラインドで出していただきました。最後にちょっと遊びましょうと、終わりまで手を抜かない所長のニクい演出。
1杯目はKISVIN 甲州 レゼルヴ 2019。甲州だとまったく分からなかった。その味わいの意外性をオムライスさんがかなり気に入った様子。私はもうほとんど記憶にないので、またこんど聞いておこう。
続いては、ヴィーニェ・デイ・ボスキ ポッジョ・トゥーラ 2015。サンジョヴェーゼ100%。これ、なんて回答したかさえ覚えていない。他のメンバーのも。でも、かすりもしなかったと思う。
最後はコズ・デ・コジニェイロシュ スィー・ドイシュ・バガ 2015。ポルトガルワインで葡萄品種はバガ。こんなんわからへんw
なんか予約するときに所長が「すごいワイン通たちがくるので、よろしくお願いしますね」と言っていたらしく。おいやめろ、誇張はTwitterの中だけにしとけとあれほど……。マスターはその言葉を信じて、面白いセレクトをしてくださったみたいです。誰もひとつも正解できず。ただの酔っ払いたちでほんとスミマセンでした。
あと、岡山の?だったかな。チーズも美味しかったです。
帰路:バスの揺れ方で人生の意味がわかった
こうして楽しかった高知ツアーが終わり、帰路につきます。
「あー、これで終わりか。寂しいね」などと、他のメンバー同士(おっさんです)が名残を惜しんでいる間、すでに私の体は負荷に耐えきれずボロボロ。いま神龍呼んだら間違いなく「オラの体からアルコールを消し去ってくれ!ついでにペトリュスを頼む!」と願うレベルです。
なんとか夜行バスに乗り込んだものの、目を閉じれば億千の星。グルグルまわる世界で眠れるはずもなし。最初のPAトイレ休憩までなんとか耐えましたが、バスから外に出たところで貧血を起こして気絶。たぶん9秒くらい(正確だな)。そのまま駐車場の隅まで這いずって休み、どうにか手洗いまで歩く。
でまあその、限界超えると上からより下から出す方が酔い覚ましになるのですね。個室に座りアイボリーの壁を見つめながら、「やっぱりアルコールは腸から吸収されるんだなあ」とかうつろな目で思考をめぐらせ、1時間あたりのアルコール分解量を計算して(冷静だな)、先の長さに絶望しておりました。
(※さらっと書きましたけど、失神するほど飲むの危険なのでほんと控えます……)
そうして休憩の20分間まるごと籠もってバスに戻ると、オムライスさんが上品な音色を奏でながら寝てござる。こんちくしょう。貴族様は酒の飲み方を分かってらっしゃる。バスの揺れ方で人生の意味がわかった日曜日。
そんなこんなで、時々目を覚ましてはまだバスの中であることに絶望しながら、なんとか無事関西に帰りました。これにて高知ツアー終了です。所長、泉さんオムさんありがとうございました。二度と深酒はしないぞ(n回目)。
コメント
どのワインも、どの料理も、とても美味しそうで。
ほんで楽しそうで、読んで楽しかったです^^
最後は私が新社員の頃に道〇堀に栄養を還元していたのを思い出しました。笑
そのおかげで、少しは綺麗な御堀になったと自負しております。
道中のワイン飲むときのグラスが気になったのと、
ワインは振動に弱いと記憶していたので、その変ってどうやって運んでいたのかが、妙に気になりました。
車の中でグラスなんて、どこに置くの?
ワインは、クーラーボックスで氷を敷き詰めていたの?みたいな疑問です。
この記事のUPと同時にリーデルさんが、お出かけ用のグラスとバックのセットを販売開始されていたので、それを狙っての布石かなとか勝手に深読みさせて頂きました。笑
いつも、楽しい記事ありがとうございます。
FREDさんこんにちは。コメントありがとうございます。
記事楽しんでいただけてよかったです。ワイングラスについてのご質問ですね。
グラスはシェフ&ソムリエのテイスティンググラスです。少し厚めでしっかりしているタイプ。車内ではずっと手に持っていました。ワインの運搬はおっしゃるとおりクーラーボックスだそうです。
ワインが振動に弱いのはそのとおりなのですが、外飲みだとそこは避けられないです。飲む前に少し置いて落ち着かせることもありますが、そもそもソムリエのいるバー、家飲み、外飲みなど、シーンによって楽しみ方は違いますし、味わい(の感じ方)はワインの状態だけで決まるものではないので、それぞれの良さがあります。外で飲むワイン、美味しいですよね。
常に「ワインを」最高の状態で飲みたいのであれば、ロブマイヤーやリーデル・ソムリエを用意し、温度管理を完璧にして、ソムリエにサーブしてもらわないといけませんしね笑 シーンに応じて、あまり厳格にせず楽しむのがいいと思います。
リーデルさんの新商品については、まったくの偶然です笑