ワインセラーの電気代はいくらかかる?電気料金の節約法と合わせて紹介
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

ワインセラーの電気代はいくらかかる?電気料金の節約法と合わせて紹介

シェアする

ET30D

暑くなってくるとワインの保管にワインセラーが必要になってきます。ワインセラーの選び方やおすすめのワインセラーについては前に書きましたが、消費電力については比較をしませんでした。

収納容量が近ければ、どのワインセラーも消費電力はあまり変わらないからなのですが、そもそもワインセラーの電気代はいくらくらいかかるのか?が気になるという方もいらっしゃったので、ワインセラーの電気代について実際に計測してまとめました。

我が家で成功した電気代をごっそり削減する方法も合わせてご紹介します。

ワインセラーの選び方、おすすめワインセラーはこちらをご覧ください
参考 結局どれがいいの?おすすめの家庭用ワインセラー




消費電力からワインセラーの電気代を計算するには?

ワインセラーの商品紹介や仕様の欄をみると、消費電力が書いてあります。一例としてAmazonで売れ筋のルフィエール12本タイプだとこんな感じです。

lefier

ルフィエール12本タイプ(LW-S12)の消費電力は70Wとあります。これを元に24時間稼働で1ヶ月の電気代を計算すると、約1300円(東京電力)になります。高いですね。が、これは計算方法が違います。

消費電力70Wというのは定格消費電力のことで、最大消費電力とほぼ同義です。フルパワーで冷やしている時にかかる電力ということですね。いったん庫内が冷えて、温度が安定した後はもっと消費電力は少なくてすみます

これを誤解して、ワインセラーの最大消費電力数値をつかい電気代を試算してしまっている方は少なくないようです。Yahoo!知恵袋などでも、間違った計算方法がベストアンサーになっていたりするので注意が必要です。ワインセラーに限らず、こういった家電製品は多くあります。

ではどうやって電気代の計算をするのかというと、メーカーが記載する年間消費電力量をつかいます。

これは通常JIS規格で決められている実験条件下での消費電力です。冷蔵庫やワインセラーは、外気温や扉の開閉回数などの条件により、消費電力に2倍以上の差が出ますので、統一規格として定められています。
[JIS9801:家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫の特性及び試験方法]

ところが、です。冷蔵庫には当たり前に記載されている年間消費電力量が、ワインセラー(ペルチェ式)にはないのです。この試験方法の対象外なんですよね。さて困った。

ならば自分で測ってみましょう。

※消費電力から電気代を計算するには、ワット数に使用時間をかけ、電力会社ごとの料金を当てはめます。仮に1kWhあたり25円とするなら、70W(0.07kW)の家電を24時間使う場合、電気代は0.07×24×25=42円です。料金が段階制の場合は、生活スタイルによってシミュレーションとは差があります。

ワットチェッカーを使ってワインセラーの消費電力を測定

ワットチェッカー(ワットモニター)という電力測定器があります。コンセントに挿すだけで、家電の消費電力をモニターしてくれます。昔はもっと高価だったと思うのですが、今は1000円そこそこで買えてしまいます。私が買ったのは節電エコチェッカー ET30Dです。

※今はタイマー付きの節電エコタイマーET55Dが出ています。お好きなほうを。

これでワインセラーの消費電力を測定してみます。

我が家のワインセラーは12本タイプと30本タイプです。今回は12本タイプのルフィエール(LW-S12)を測ります。

ET30D_2

コンセントに節電エコチェッカーを挿して、節電エコチェッカーの横についている差し込み口にワインセラーの電源をつなぎます。
下の写真では撮影用に延長ケーブルを使っています。セラーとの隙間にカメラが入り込めず、表示面が撮れなかったので。

ET30D_3

この日の気温は25度で、セラーの温度設定は、ひとまず設定できる最高温度である18度にします。セラーにはフルに12本ワインが入った状態です。

ワインセラーが稼働すると、すぐに消費電力測定開始します。数値は69Wとなっていますね。設定温度になるまでフルパワーで冷却しているようです。

ET30D_4

約4時間後。庫内が十分に冷え、消費電力が10Wになりました。翌日みたときもこの数値で、だいたい9〜12Wで推移。以後そのまま安定です。

12本収納ワインセラーの電気代はいくら?

それでは電気料金の計算です。消費電力は9〜12Wをうろうろしていましたが、ワットチェッカー自体の消費電力(微々たるものですが)も考えて、ワインセラーの平均消費電力を10Wとしましょう。これを東京電力の電気料金に当てはめると1日約6円、1ヶ月で約180円となります。

実際の運用では、使用時にドア開閉で漏れる冷気がありますので、その分を加味します。温度上昇がどれくらいかによりますが、仮にワインセラーを開けたときに漏れ出した冷気が回復するのに1時間かかるとします。毎日1回セラーをあけるとして月に30時間。この時間はフルパワーの70Wで運転するとしたら月55円程度になります。

再冷却までの時間は、まったくの見当違いの可能性はありますが、この仮定だと合計で月に235円。まあ月300円をみておけば大丈夫でしょう。

追記:1ヶ月分計測終わりました。753.12時間で10.86kWの電力を使用していました。ワインセラーの電気代は281円ということになります。1日半ほど余分に観測してしまったので、30日に計算しなおすと、約269円/月ですね。だいたい仮定どおりです。なお、季節は5月です。

そして設定温度を18度から赤ワインの保存適温である16度に変更したら、消費電力が平均12〜14Wまであがりました。月に換算して40円〜70円ほどのアップなので、ほとんど差はないと言えます。

ワインセラーの消費電力は気にしなくていいレベル

light

今回計測したのはペルチェ式12本用のワインクーラーで、定格消費電力70Wですが、同じルフィエールの32本タイプでも100Wです。今回の計測結果から推測すると、32本用ワインクーラーでも月の電気代は400円程度かと。他社のワインセラーも50本程度までなら100W前後でおさまっています。

ワインクーラーではなく長期保存に耐える設計のワインセラーの場合、加温や加湿機能がついていますので、もっと電気代がかかりそうに思えます。しかし、これらのワインセラーはコンプレッサー方式になりますので、ペルチェ方式より省エネです。

一例としてルフィエールの加温機能付きコンプレッサーセラー(プロライン)の場合は、94本収納で130Wです。(サイズがかなり違うのと、ヒーター分の熱源が35W分あるので単純比較ができないのですが、参考に)

ペルチェ式の70Wと比べるとだいぶ上がりましたが、そもそも収納本数が8倍近く違いますしね……。それでも単純計算では月2〜300円程度のアップとなります。また、仕組み上冷媒を使うコンプレッサー方式の方が消費電力は少なくなるので、もっと安く済むはずです。

電気代に関する金銭感覚は人それぞれなので一概には言えませんが、ワインセラーの電気代はそれほど気にしなくてもいいと思います。

本格的に暑くなる前にワインセラーの用意を

clouds

日本の夏はワインにとっては耐えられない気温で、ワインセラーは必須です。セラーがないとワインの保管ができません。

ある程度習慣的にワインを飲む方なら、ワインセラーを購入してネットで安いときにワインをまとめ買いした方が、電気代を考えてもトータルコストは絶対に下がります。1,000円程度のデイリーワインばかりであったとしてもです。

加温・加湿機能がない1〜2万円程度のワインクーラーでも十分ですので、ぜひご自宅にワインセラーを置いてみてください。保管だけでなく、いつでも適温のワインが飲めるのも、すごく快適で幸せです。

これからワインセラーを買うなら12本より32本タイプをおすすめします。12本では絶対足りなくなって、私のように買い足すことになります……。

上記のペルチェ式は安くて買いやすいですが、できればもう少し頑張ってコンプレッサー式を買った方がいいです。冷やすパワーが違います。


ワインセラーの選び方、おすすめのワインセラーはこちら

ワインはデリケートな飲み物で、光や温度、さらには振動にも弱く、ワインセラーで適切に保管しないと味が変化してしまいます。 特に日...


シェアする

フォローする

コメント

  1. 空想夜間飛行 より:

    Shiroさま

    実際の使用に基づいたワインセラーの電気代を記載してくださり、ありがとうございます。

    非常に参考になりました。

    • Shiro Shiro より:

      空想夜間飛行様

      ありがとうございます!
      そういっていただけて、書いたかいがありました。
      またいろいろ試していきますので、よろしくお願いいたします。