
上野国立博物館でやっているイベント「ワイン展ーぶどうから生まれた奇跡ー」に行ってきましたのでレポートします。
ワイン展では、神の雫登場人物が会場をナビゲートしたり、作者である亜樹直氏のトークイベントがあったりで、これは行かねばならぬと思っていたのです。もっと早く行きたかったのですが、この時期になってしまいました。というのも、亜樹直氏のトークショーに合わせようとスケジュールを組んでいたところ、急遽都合がわるくなってしまい……。結局時期を遅らせてしまっただけで、トークショーも聞けずオリジナルグッズやサイン本ももらえずということに。
と、なかばがっかりとした気持ちで行ったのですが、中に入るとこれがなかなか素晴らしい展示会で、やはり行ってよかったと思えました。展示物や説明が充実しているので、ワインに詳しくない方でもかなり楽しめる内容になっています。
【極!合本シリーズ】神の雫1巻
目次
場所は東京上野公園の国立科学博物館
ワイン展は、上野の国立科学博物館でやっています。ずっと「上野国立博物館」だと思っていたのですが、東京・上野の「国立科学博物館」と呼ぶのが正しいみたいですね。上野駅からすぐの上野恩賜公園内にあり、アクセスは簡単。博物館や動物園が数多くあるエリアです。
特別展入り口という看板があります。D51蒸気機関車が目印。

チケット売り場も特に並ばず買えます。私はイーチケで事前に購入しておきました。
ロッカーも完備。

受付で音声ガイドをレンタルできます。展示に合わせて説明してくれます。

いよいよ中へ!
ワイン展の中は3つのゾーンに分かれており、
Zone1. ワイナリーに行ってみよう
Zone2. ワインの歴史
Zone3. ワインをもっと楽しむ
といった構成になっています。
Zone1. ワイナリーに行ってみよう
ワインができるまでを、ワイナリーに見学に行っているような雰囲気で見ることができます。
ワインボトルを使ったオブジェ。

出ました遠峰一青!めっちゃしゃべる!

葡萄品種の写真と模型。

フルーツの糖度と糖度計。


病気や害虫について学んだあとは収穫ゲーム。

傷んだ実を見分けてタッチします。

結構タッチパネルが正確です。

古い機材も置いてあります。これは手動の除梗・破砕機。こういうギミック大好物です。その時代に使える材料と技術で、最高に効率のいいからくりを編み出してる感じがたまらない。


葡萄踏み体験。葡萄は模型ですが、感触を再現しています。ぐにゃりとしていて気持ちいいんだか悪いんだか。今は機械でやりますが、昔はおっさんが踏みつぶしたり、体ごと浸かって潰していたんですよねえ。かなりいやだ……。

ぷにぷに。

亜硫酸の説明。添加物として悪者にされる風潮もありますが、添加されるのにはちゃんと理由があります。

昔の圧搾機。

縦横が反対になっていますが、仕組みはこう。

ワイン好きなら樽みるともうワイン口になりますよね。

コルクの原料

コルクの打栓機。

さまざまなボトルの形状と意味の説明。

貴腐ワインに使われる葡萄。ほんとに腐って干からびているようにしか見えない。これからあのとろけるように甘くてエレガントな貴腐ワインが。

Zone2. ワインの歴史
ワインの歴史エリアは撮影禁止でした。その名のとおり、甕の中で偶然発酵してワインができた古代オリエントから、日本でのワインの歴史まで順に展示してあります。
土器や酒器などの展示があり、歴史物でよくみる角笛みたいな形の酒器とか、歴史好きには興味深いものがあります。明治時代に日本語で書かれたワインに関する書物も展示されています。
Zone3. ワインをもっと楽しむ
ここでは、ワイン造りや歴史ではなく、日常でワインを飲むときにもっと楽しくなるような知識や展示物があります。
神咲雫登場。しゃべるしゃべる。

スーパーデキャンタージュもやっちゃう。

死ぬまでに一度は飲みたい超高級ワインたち。

みやびちゃんもしゃべります。

沈没船から見つかった、世界最古級のシャンパーニュ。実物はぜひ現地で〜。

香りのコーナー。ネットでも買える香りのサンプルセットルネデュヴァン
。

バラやいちごの香り。


写真がぶれちゃってますが、香りブレンドのテスト。一応2つとも当たりましたが、結構迷います。

スミレの香りは3割の人は感じることができないとのこと。私は大丈夫でした。よかった。

我らがリーデル協力のもと、デカンタの展示。実物はめっちゃデカイんですよこれ。

ワイングラスももちろん説明付きで展示。

ドン・ペリニヨンのコーナー。ぜんぜん知らないラベルのものがありました。

圧巻のシャトー・ムートン・ロートシルトの歴代ワインボトルデザイン展示。ムートンはアーティストの作品をエチケットにすることで有名なので、なかなか見応えあります。まあ、それよりもこれだけでいくらするんだ?の方が気になってしまいますが。

ヴィンテージチャート。ここはみんなスマホで写真撮っていました。常に手元にデータがあると便利ですしね。

さて、ここまでかなりしっかりとまわって2時間程度。ここからワイン展第2会場へうつります。
ワイン展第2会場 特設ワインショップ

ここはエノテカさんの特設ショップですね。まあ普段からエノテカオンラインをよく利用しているので、売っているワインに目新しいものはありません。なにかあればよかったんですが。
一応こういうワイン展限定セットもありました。私はパス。

前にガイアの夜明けか何かでみた、ぐにゃぐにゃ曲がるバスケット。日本鋳物の匠の技。

これはちょっとお土産に面白いと思いました。ワインを注げばできるサングリアキットです。

ホットワインもあります。

日本のワイナリーの分布。山梨はやはり圧倒的。さすがワイン王国。

日本人は体質的に飲めない人も多い。アルコールの強要はやめましょう。

ワイン展公式ガイドブック
ワイン展第二会場で購入できる、公式ガイドブックです。ガイドブックという名前ですが、普通にワイン本として利用できます。図や写真が豊富で、ワインを体系的に学べる内容になっています。

私も購入しました。税込み1冊1,500円。皆が写真を撮っていたヴィンテージチャートもしっかり掲載されています。
ワイン展後は上野国立博物館の敷地内レストランでワインを
ワイン展で惜しいなーと思ったのは、試飲コーナーがないこと。こんなんワイン飲みたくなるに決まってますやん。まあたぶん施設的にアルコール類の提供NGとかなんかあるんだと思います。エノテカの人も試飲なしでワイン勧めていて、やりにくそうでした。
ワイン展では飲めませんが、隣の地球館にムーセイオンというレストランがあります。そこでワイン展記念ワイン飲み比べセットがあるというので行ってみました。
赤ワインセットはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー、白ワインセットはソーヴィニヨン・ブランとシャルドネです。どちらも600円。4種類すべてのセットだと1000円でかなりお得。私は赤ワイン2種セットを選択。


しっかりテイスティング用のシートに乗っかって出てきます。

アテには、生ハムとオリーブをチョイス。

ワインの味わいは2014年ものということもあって、かなりフレッシュな感じ。さらっと飲むタイプです。ま、この値段ですし。カベルネ・ソーヴィニヨンの方は渋みが少し前に出てきているので、メルローの方が飲みやすいですね。
余談ですが、このレストランがある地球館はまさに博物館で、動物の剥製や恐竜の骨格などが展示されています。これがまたかなりの充実ぶり。特に子どもにはたまらんのじゃないでしょうか。
剥製たち。


キリンや象、クジラの骨格。デカイ。ちなみにレストランは中二階にあるので、上からこれらを眺めることができます。

テラフォーマーズにも出てきた猛毒生物イモガイ。

シロナガスクジラの実物大模型。すごい迫力。

上野のワイン展、おすすめです

ワイン展は入場料1,500円がかかりますが、十分楽しめる内容だったと思います。
上野公園にはこの他、国立西洋美術館や上野の森美術館、言わずと知れた上野動物園や不忍池のボートなどがあり、一日中楽しめるスポットです。上野にはあまり行ったことがなかったのですが、いいですねここ。
ワイン展はカップルでのデートにはかなり使えると思います。ワイン展を見た後に、ワインを飲みに行こうと自然に誘えますしね。またどこかであったらぜひご参加を。
【極!合本シリーズ】神の雫1巻