ふるさと納税自治体の中で異彩をはなつ、福島県南相馬市のnoma-styleというサイトがあります。(※名前がF-styleになり、寄付先も変わりました。リンク先はすべて新しいf-styleに変更しています。返礼品の内容を参考にご利用ください)
リンク先に詳細がありますが、見た目はファッションサイトのようなスタイリッシュさです。
サイトの中身をざっくり言うと、
- 南相馬市専用のふるさと納税サイト
- 寄付金は東日本大震災の被災地支援に使われる
- 高級ワインや有名ブランド品がもらえる
というふるさと納税サイトです。
取り組みがNHKのあさイチに取り上げられたそうです。
ドン・ペリニヨンやルイナールなどの高級シャンパンが返礼品にあるので、ご紹介します。
目次
- 1 高級ワインやブランド品にふるさと納税できるサイト
- 2 noma-style(F-style)でのふるさと納税でもらえる高級ワイン
- 2.1 ドン・ペリニヨン P2 2000【180000円】
- 2.2 ドン・ペリニヨン ロゼ 2005 ギフトボックス【140000円】
- 2.3 ドン・ペリニヨン 2009 ギフトボックス【85000円】
- 2.4 ドン・ペリニヨン 2009【80000円】
- 2.5 ドン・ルイナール ロゼ 2004【110000円】
- 2.6 ドン・ルイナール 2006【86000円】
- 2.7 ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム ロゼ 2006【130000円】
- 2.8 ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム 2006【65000円】
- 2.9 アオ ユン【120000円】
- 2.10 モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル【26000円】
- 2.11 モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル 箱入り【23000円】
- 2.12 モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル(ハーフ)【15000円】
- 2.13 モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル(ハーフ)【13000円】
- 3 寄付できるのは南相馬市にだけ
- 4 ふるさと納税で復興支援ができる
高級ワインやブランド品にふるさと納税できるサイト
noma-styleで出来ることは、南相馬市へのふるさと納税です。市のサイトではなく専用のサイトを用意しているのが変わったところです。
このnoma-styleから寄付したお金は、南相馬市を通じてNPO団体に寄付されます。サイトに市長も載っていますし、南相馬市が住民主体の支援団体に運営を任せている感じですかね。
返礼品はドン・ペリニヨンやヴーヴ・クリコなど、モエ・ヘネシーグループの他、ジェラート・ピケやシップス、プラスマイナスゼロなどがあります。もともとファッション系ではじまったみたいですね。
太字はふるさと納税でもらえる高級ワインです。
ジェラート ピケ
ジョンマスターオーガニック
エルバビーバ
マンハッタンポーテージ
プラスマイナスゼロ
バーミキュラ
ヘネシー
ドン・ペリニヨン
モエ・エ・シャンドン
ヴーヴ・クリコ
ルイナール
アオ ユン
メゾン ド リーファー
聖林公司セレクト
フライトワン
ハンター
ダッドウェイセレクト
エルゴベビー
エアバギー
エアバギーフォードッグ
ラコステ
シップス
おつつみ
杜仲の青汁
エックスガール
バイタミックス
ヨナナス
アディダス
ベビーセレクション
南相馬市関係ないやん!って突っ込みもあるらしいですが、南相馬市の復興を支援したい企業からの提供という形で行っているそうです。農産物だと、放射性物質の検査を厳正に行っていても、理解を得られないことがあるからだとか…。
noma-style(F-style)でのふるさと納税でもらえる高級ワイン
noma-style(ノーマスタイル)でもらえるワインは、ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループ(LVMH)のワインです。
ファッションではルイヴィトンやロエベ、ワインはドン・ペリニヨンやモエ・エ・シャンドンが有名ですが、ヴーヴクリコもクリュッグもルイナールも全部同じグループです。改めてすごいグループですねぇ。
このうち、南相馬市のふるさと納税サイト、ノーマスタイルにあるワインは次のとおりです。カッコ内の金額は寄付金額です。だいたい返礼品の還元率が25%〜40%くらいに設定されているようです。
ドン・ペリニヨン P2 2000【180000円】
ワイン界隈ではかなり話題になっている2014年デビューのドンペリP2。P2とは2回目のプレニチュードという意味。プレニチュードは「熟成」です。通常8年でリリースされるドンペリを16年熟成させたもので、もちろんノーマルのドンペリよりも高級ワインです。まだ飲んだことのある人が少ないので、ネタにもなりますね。
ドン・ペリニヨン ロゼ 2005 ギフトボックス【140000円】
「ピンドン」などと言われる、ドン・ペリニヨン ロゼです。ノーマルよりロゼの方が希少で、高価です。
ドン・ペリニヨン 2009 ギフトボックス【85000円】
ギフトボックス入りのドンペリです。ドンペリは箱もしっかりしていて豪華ですよね。プレゼントにも使えます。
ドン・ペリニヨン 2009【80000円】
いわゆる基本のドンペリです。日本では夜のお仕事でおなじみといった感じですが、やっぱり美味しいんですよねえ。
ドン・ルイナール ロゼ 2004【110000円】
ドンペリほど誰もが知っているわけではないですが、ワイン好きなら飲みたいシャンパンがルイナールですね。ドンペリと同じくロゼの方が高価です。
ドン・ルイナール 2006【86000円】
ルイナールは世界最古のメゾン。シャルドネに徹底的にこだわり、「シャルドネハウス」とも呼ばれるルイナールの代表ワインです。
ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム ロゼ 2006【130000円】
ヴーヴクリコの高級品ラ・グランダム。イエローラベルは日本では「モエ・エ・シャンドン」と並んで、買いやすい価格のシャンパンとして有名ですね。ラ・グランダムはヴーヴ・クリコのトップキュヴェで、やはりロゼは高価。
ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム 2006【65000円】
グランダムとは「偉大な女性」。ヴーヴも「寡婦」という意味です。クリコを経営していたマダム・クリコに捧げるネーミングです。
アオ ユン【120000円】
中国の山奥で、アジア最高のワイン造りを目指してはじまったプロジェクトから生まれたワインです。カベルネ・ソーヴィニヨン主体です。
モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル【26000円】
モエシャンのロゼです。女性にはロゼの方が好まれますね。見た目も華やかですし、イチゴの香りもあって柔らかい感じがするからでしょうか。こちらは750mlのフルボトル。
モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル 箱入り【23000円】
説明不要の、世界でもっとも知られているシャンパンです。こちらはフルボトル750mlです。
モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル(ハーフ)【15000円】
モエシャンのロゼ、ハーフサイズです。ハーフだと一人でもさっと飲みきれるのでいいですよね。
モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル(ハーフ)【13000円】
モエ・エ・シャンドン・アンペリアルは、クリスマスに馬鹿売れしているワイン。ハーフだと一人でもさっと飲みきれるのでいいですよね。
ワインのほか、ブランデー好きの方にはヘネシーもあります。
寄付できるのは南相馬市にだけ
2011年3月11日の東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故で大きな被害をうけた南相馬市は、非難していた住民の帰還が始まっています。
しかし非難指示解除までかかった期間はとても長く、実際には帰還しない人も多いため、生活インフラの維持が困難です。
noma-styleで寄付したふるさと納税は、そんな南相馬市のインフラ整備、住民の交流事業に使われます。
他の自治体では、特産品が充実していても、使い道が「住みよい街づくり」みたいなところもありますよね。それじゃあ何に使われるのかさっぱりわからない…。
noma-styleだと、ふるさと納税の使い道もしっかり書いてあります。
南相馬市小高区の住民帰還促進事業
緊急搬送整備(ヘリコプターなど)
高齢者、こどもたちの生活の足の確保(巡回ミニバス等)
こどもの教育、地域との交流(ITCの活用)
他には観光事業への使途もあります。相馬野馬追(そうまのまおい)が有名です。ノーマスタイルの名前は「野馬」から取られているんでしょうかね?
このように、支援したいなと思えるところが明確なのがいいですね。本来の意味での寄付になりますし、その御礼としてドンペリが送られてくるのであれば、それは素直にいただきます(やっぱり嬉しい)。
ふるさと納税で復興支援ができる
ふるさと納税をどこにしようかと迷っていたら、復興支援ができて高級ワインももらえるnoma-styleに寄付するのもいいのではないでしょうか。
せっかくふるさと納税でワインを選ぶのであれば、細かい値段の比較をするより、どどーんとドン・ペリニヨンをもらってしまいましょう。一人で飲むにせよ、誰かと一緒に飲むにせよ、話のネタにもなるし素敵な方法だと思います。
それにこういう高級ワインやブランド物は、激安品を買ったりすると偽物をつかまされるリスクがあります。でもnoma-styleは企業からの直接提供なので、偽ブランド品に関してはノーリスクです。安心ですね。
被災地には、一時的に盛り上がる善意や互助精神に頼るのではなく、継続して支援ができる仕組みが必要だと思います。その意味では、ドンペリなどの知名度を使ったふるさと納税、そして復興支援はいい仕組みではないかと。税金のことは毎年必ず考えますし。
それほど無理せずに「自分の寄付が誰かの役に立っている」という実感が得られる、こういう仕組みはもっとあってもいいと思います。