ワインのプレゼントは意味から考える!好みがわからなくても大丈夫です
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ワインのプレゼントは意味から考える!好みがわからなくても大丈夫です

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お祝いにワインをプレゼントしたいと思っても、どれを選べばよいか分からないことってありますよね。ワインの知識がなかったり、相手の好みがわからなかったり。

特にワインの好みを事前に聞き出すのは、サプライズなどには使いにくいですし、好みを聞いてもそのとおりのワインを選ぶのは難しいです。「赤ワインは苦手」とか「泡は飲めない」など、好みの激しい方であれば聞いておく必要がありますが、まあそういう相手なら贈り物にワインを選ぶ必要はないでしょう。

相手の好みにこだわりすぎてワインギフト選びに迷ったあげく、いつも飲んでいるワインだったらちょっと哀しいですよね。

そこでワインの意味からプレゼントを考えるのがおすすめです。

ワインの好みは人それぞれです。「おいしい!」と思ってもらえたら何よりですが、それが第一の目的でしょうか?贈り物をするのであれば、結婚祝いや就職・退職祝いなどのシチュエーションがあり、同時に何か伝えたいあなたの気持ちがあるはずです。

そんな気持ちやシーンから、プレゼントにおすすめのワインを選んでみました。味わいも私基準ですが素晴らしいワインたちです。

なんとなくおしゃれっぽいという理由で選んだようなワインではなく、エピソードが語れるワインなら、自分の想いをワインへのせた素晴らしい贈り物にすることができます。



お祝いのプレゼントにおすすめのワイン

2,000円で買えるものから10万円を超えるワインまで、プレゼントにおすすめのワインを選びました。基本的にお祝いのワインです。価格帯の幅を広くとりましたので、ワインギフト選びの参考になれば幸いです。

好みがあるとはいえ、紹介するワインはいずれも味わいに高評価を得ているワインたちで、神の雫にも登場しています。ワインの特長やエピソード、ワイナリーの歴史など、ほんの少し語れるストーリーがあると、手ごろな価格でもグッとくるワインを贈ることができますよ。

アタ・ランギ ピノ・ノワール

ニュージーランドのロマネ・コンティとも呼ばれるアタ・ランギのピノ・ノワールです。

アタ・ランギとはマオリの言葉で「新しい始まり」「夜明けの空」を意味します。新しい人生の始まりということで、就職祝い、退職祝い、結婚祝い、開業祝いなんでも使えるワインですね。

ニュージーランドは南半球のかなり南方に位置し、冷涼な気候で知られます。この気候がピノ・ノワールの栽培に適しており、本場フランスのブルゴーニュに匹敵する魅力のあるワインが造られます。なかでもアタ・ランギ・ピノ・ノワールはピノらしい果実味がありながら凝縮感もあり、世界中にファンがいるワインです。それはそれは華やかなワインですよ。

ニュージーのプレミアムワインですが、フランスに比べてコスパもよく8,000円程度で買えます。ワイン好きな人はブルゴーニュのピノ・ノワールを選びがちなので、敢えてニュージーランドのピノというのは喜ばれると思います。プレゼントには最適なワインです。

クレマン・ダルザス・ブリュット・キュヴェ・マネキネコ

左手をあげた猫がかわいらしい、ドメーヌ・クレマン・クリュールのクレマン・ダルザス・ブリュット・キュヴェ・マネキネコです。これはもう縁起がいい贈り物として開業祝いの鉄板ですね(笑

日本ワインではなく、フランスのアルザスで17世紀から葡萄を栽培していたクリュール家が醸造するフランスワインで、3,000円台〜4,000円台で買えます。

フランスワインなのにラベルにもしっかり「MANEKINEKO(まねきねこ)」と入っていてナゼ?と思うのですが、オーナーのクレマン・クリュール氏の弟さんが日本に住んでいて、氏が弟さんを訪ねて来日した際、土産物屋で見た「招き猫」からインスピレーションを得たそうです。猫が人を招くという縁起物に興味を惹かれたとか。

元々クリュール家が済む土地は、カッツェンタル(猫峡谷)と呼ばれる地で、もっとこの地方をアピールするために猫をデザインに起用することを決めていたそうです。そしてジャンティ・ド・カッツとヴォワイユー・ド・カッツという、黒猫と白猫からなる白ワインのカッツ(CATS)シリーズをリリース。

新たにスパークリングワイン(クレマン)をリリースするときに、この招き猫がデザインとして選ばれたようです。商売繁盛にはぴったりの贈り物になりましたね。

ちなみに白ワインの2本は、3,000円程度で買えます。猫好きの方にどうぞ。黒猫が優しい猫のジャンティで甘口白ワイン。白猫が不良猫のヴォワイユーで辛口白ワインです。見た目は逆ですよね???

シャトー・シャス・スプリーン

ブルジョワ級の買いやすい手頃な価格ながら、格付けシャトーの並のクオリティをもつシャトー・シャス・スプリーンです。

ヴィンテージによって価格差が激しいのですが、若いものは3,000円台で買えます。ちなみに神の雫登場の1970年ものは4万円です。

シャス・スプリーンとは「憂鬱を追い払う」という意味で、神の雫では「哀しみよさようなら」と表現されていました。昔のトラウマにとらわれていた高杉部長がペガサスに乗って旧友たちの温かさに包まれるシーンが有名(?)ですね。

ボルドー全体の出来が悪い年でもきっちり上質のワインを造ることに定評のあるシャトーで、ブルジョワ級の中では最上位格付けのクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルに認定され、その品質が認められています。

「憂いを払う」という意味から、快気祝いや退院祝いなどに使えます。

フロッグス・リープ ナパ・ヴァレー

飛び跳ねるカエルのラベルが印象的なフロッグス・リープです。カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル、シャルドネなど、ぶどう品種によって値段が違い4,000円台〜10,000円程度で買えます。カベルネは高め。

ワインを知らない大学生だった青年ジョン・ウィリアムスが、葡萄栽培と醸造を勉強し、自らアメリカで土地を探して理想のワイナリーへと育て上げた物語がそこにあります。

彼が修行した名門ワイナリーのスタッグス・リープと、元はカエルの養殖場だった葡萄畑から名前をつけ、フロッグス・リープとなりました。

今や有名になりワイン愛好家にも大人気ですが、ジョンは、ワイン造りはビジネスとして捉えていません。ボトルの裏にある「TFWYHF」という文字がそれを表しています。

Time’s fun when you’re having flies.

直訳すると「ハエを追いかけている時は楽しい」ですが、本来この文章は「Time flies when you’re having fun.(楽しいときに限って時は速く過ぎ去る)」ということわざです。flyの持つ「飛ぶ」と「ハエ」の意味を掛けてもじったユーモアですね。

この言葉どおり、彼はワイン造りを人生の楽しい表現の一つとしています。規模の拡大や利益よりも、ワインを通じて自分とお客さんが楽しむことを第一としているのです。

就職が決まった方や、起業や独立した方に、「金銭的な成功より楽しもう!」というメッセージを贈るのって、素敵じゃないですか?就職祝いや開業祝いにぴったりです。跳躍するカエルも、これからの飛躍を表しているようでいいですね。

神の雫ではカベルネ・ソーヴィニヨンが登場しましたが、ジンファンデルもフロッグス・リープを代表するワインです。白ワインもあるのでお好みのものを。どれも素晴らしい味わいです。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ポッジョ・ディ・ソット

神の雫第九の使徒にも選ばれたイタリアワイン、ポッジョ・ディ・ソット ブルネッロ・ディ・モンタルチーノです。15,000円〜25,000円程度の赤ワイン。ワインのエピソードから、退職祝いのプレゼントとして、功績を称えるのにぴったりのワインです。ボトルデザインが赤いので、還暦祝いの贈り物としても使えます。

ポッジョ・ディ・ソットはビジネスマンとして成功した人物がリタイア後に創設したワイナリーです。しかもリタイア後の道楽ではなく、イタリアワインの神様みたいな醸造家を口説き落として醸造責任者に迎える力のいれようでした。最高品質にこだわった本気のワイン造りにより、今やポッジョ・ディ・ソットは世界中にファンを持つイタリアを代表するワイナリーとなっています。

創設者はピエロ・パルムッチ氏。パートナーの醸造家はジュリオ・ガンベッリ氏です。

残念ながら2011年にパートナーのジュリオ・ガンベッリ氏は亡くなり、ピエロ・パルムッチ氏も高齢のためかワイナリーを売却し、一線を退いていますが、伝説の二人の遺伝子はポッジョ・ディ・ソットに受け継がれています。

神の雫でもブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、困難を乗り越えた「忘れ得ぬ勝利の余韻」や、諦めずに自らを信じ走り続けてきた者が「自らに捧げる月桂冠」と表現されていました。

ボランジェ・ラ・グランダネ

シャンパーニュの名門ボランジェのラ・グランダネです。10,000円〜20,000円程度のシャンパン。

ボランジェは200年近い歴史を持つ超名門シャンパーニュ・メゾンで、伝統製法を完璧に守る醸造と、品質の高さにより英国王室御用達として指名をされています。

その「本物」ぶりは、映画007のジェームス・ボンドが愛飲していることでも有名です。007といえば、六代目ジェームス・ボンドであるダニエル・クレイグが、映画で使用するガジェットに関して、スポンサーからの自社スマホ使用要請を突っぱねたという出来事がありました。いわく、最上の「本物」じゃないから。ボンドが使うものはすべて最高のものでなければならないと。

ボランジェのシャンパーニュの中でも「ラ・グランダネ」は、葡萄の当たり年にしか造られません。本物中の本物、真のシャンパーニュと言えるでしょう。

お世話になっている上司や取引先の社長、仕事で活躍された方など、本物への尊敬の気持ちを表す贈り物としていかがでしょうか。昇進祝いや退職祝いなど、仕事関係に使えそうですね。

シャンボール・ミュジニー レ・ザムルーズ

神の雫では第一の使徒に選ばれたシャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズです。

「Les Amoureuses/レ・ザムルーズ」は恋人たちという意味です。そのまんますぎてスミマセンですが、結婚祝いやカップルへのプレゼントとしてはぴったりですね。

第一の使徒に選ばれた造り手はジョルジュ・ルーミエで、手に入るならこれが一番いいのですが、価格的な意味も含めて入手は困難です。レ・ザムルーズのワイン自体は2万円台からありますが、ルーミエのアムルーズは30万円以上です。

「レ・ザムルーズ」は畑の名前で、同じ畑からとれた葡萄で複数の生産者が「シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ」を造っており、複数を飲み比べて造り手による味の違いを楽しむのも一興です。お金があれば!

ロベール・グロフィエとコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ、そして先述のジョルジュ・ルーミエが有名なザムルーズ御三家といったところ。グロフィエはさすがレ・ザムルーズの最大生産者であり、ワインは見つけやすくなっています。ヴォギュエとルーミエは価格がですね……。

結婚祝いで贈るなら、数人で出し合って「一同」として贈るといいかもしれませんね。そのほかの生産者だと、プス・ドール、ルイ・ジャド、ジョセフ・ドルーアンなどもアムルーズを造っています。

そこそこお手頃なのはやはりグロフィエのザムルーズですかね。32,000円〜40,000円程度です。

カロン・セギュール

ハートのラベルで有名なカロン・セギュールです。ラベルの可愛らしさとは裏腹に、非常に力強く凝縮感があるワインです。

ハートのエチケットと、チョコレートの香りがあることから、バレンタインの定番ワインと呼ばれています。とはいえ10,000円ほどするワインなので、ほんとにバレンタインにカロンセギュールを贈っている女子はいるのか?と私などはひがんで思ってしまいますが。

あ、ハーフなら価格も手ごろだし、ボトルも小さくかわいいのでバレンタイン需要はこっちかもしれませんね。

その昔、カロン・セギュールを所有するセギュール侯爵が「我が心カロンにあり」と言ったという逸話が有名です。

セギュール侯爵は、五大シャトーの一角であるラフィットやラトゥールを所有していましたので、最高級のワインよりも、カロン・セギュールに惹かれているいう解釈が成り立ち、「何よりもあなたを愛している」というメッセージになります。結婚祝いだと誤解を生むかもしれませんね(笑) 恋人への贈り物としてどうぞ。

どっしり重いフルボディの長熟ボルドースタイルなので、デキャンタするか開けてしばらく置かないと、美味しく飲めません。以前開けたときは、チョコを溶かしたのかと思うほど濃くてしばらく飲めませんでした。開いた後は香りも豊かで本当に素晴らしいワインです。幸せなお二人で一晩かけてゆっくりと味わってください(意味深)。

オーパス・ワン

シャトー・ムートンで有名なロスチャイルド家のバロン・フィリップと、カリフォルニアのロバート・モンダヴィがタッグを組んで造ったナパの雄オーパス・ワンです。

1.(赤)カベルネソーヴィニヨン

オーパス・ワンとは音楽用語で「作品番号第1番」の意味です。結婚祝いに使えます。結婚という二人の人生を「作品」にみたて、新たなスタートに贈るワインとしてセレクトしました。新郎新婦が音楽に関わる方であれば、特におすすめしたいワインです。

神の雫では、第一巻でシャトー・モン・ペラの当て馬扱いで登場したくらいで、ほとんど出番がありませんでした。当時2,000円台のモンペラがオーパス・ワンよりうまいと描かれ、爆発的なブームになりましたが、実際にオーパスワンを飲めば「んなわけない!」と思わず叫んでしまうほどレベルが高いワインです。

ボルドースタイルで超熟型として造られていますが、どのヴィンテージをいつ飲んでもうまいカリフォルニアワインらしい特長も持ったワインです。4万円以上する高級ワインですが、その価値は十分にあります。

オーパス・ワンをもらって喜ばないワイン飲みはいません。ワイン好きの方へのプレゼントでも、絶対に外さない鉄板ワインです。

オリジナルラベルやボトルに刻印するワインはどうか?

写真を入れたオリジナルラベルや、メッセージをボトルに直接刻印できる名入れワインがあります。

これはほんと好みなのですが、ワイン好きとしては「ナシ」です。すみませんすみません。

オリジナルラベルを印刷できるワインは、もらい手側がワイン好きだった場合「中身はたいしたことないんだろうな」というイメージを持っている可能性があります。もちろん、いいワインは存在すると思いますが、印象としてですね。

ボトルに直接メッセージを刻印できるワインも同様です。ワインは振動に弱いですし、文字を掘ってからボトルにワインを入れるのであれば、その時点で空気に触れます。どちらにせよ、いいことはありません。

何かメッセージを入れたいなら、ラベルやボトルをさわるより、別途カードを用意した方がスマートです。

ネガティブなことを言いましたが、あくまで相手がワイン好きだった場合に可能性があるという話ですので。プレゼントは気持ちが伝わればそれでいいと思うのですが、それならわざわざワイン好きさんにそんなワインを贈らなくていいのでは?ということです。

お祝いに年号ワインはアリ?

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ワインのプレゼントというと、記念年にちなんだ年号ワインを考えてしまいますが、双方がワインに詳しくないということなら、少し考えた方がいいかもしれません。

特に生まれ年のワインを贈るとなると、最低でも20年ものになりますよね?普通はかなり高価です。安く買える20年ものワインだと、長期熟成に耐えられず、すでに枯れてしまっているワインもあります。

年号ワインを贈るのであれば、ヴィンテージチャートをしっかり読んでその年の特徴を理解したうえで選びましょう。

お子さんの誕生年のワインを贈る場合は、若いワインになるので贈る側の選択は簡単ですが、もらった方は「子どもが成人するときに開けよう」となるのがオチでしょう。日本の気候で長い間常温保存してしまうと、いざ飲む時にはスカスカで酸っぱくなっていると思います。きちんとワインセラーで保存しないと、せっかくの贈り物が台無しです。

ということで、ワインの保存に関して気軽に話ができる間柄でなければ、生まれ年ワインの贈り物は避けた方がいいと思います。

どんなシーンでも使えるワインギフトを選ぶなら?

これまでに選んだプレゼントにおすすめのワインのなかで、お祝い事全般に使えそうなのはアタ・ランギ ピノ・ノワールでしょうか。

やはり新しい始まりの意味があるのは使いやすいです。お祝い事って基本的に何か新しいことが始まるときですよね。

  • 結婚祝い
  • 就職祝い
  • 新築祝い
  • 引っ越し祝い
  • 就職祝い
  • 快気祝い
  • 開業祝い
  • 退職祝い
  • 昇進祝い
  • 成人祝い

これらのお祝い事のほか、お正月誕生日だって「新しい始まり」ですよね。

ワイン好きの方でも、ピノ・ノワールならブルゴーニュから攻めてると思いますので、ニュージーランドのピノ・ノワールはあまり飲んでなかったりします。

ワイン自体の質もよく、コスパの高いワインなのでおすすめです。アタ・ランギにはフラッグシップワインのほか、若木で造ったセカンドのような「クリムゾン」もあります。

アタ・ランギ ピノ・ノワール 8,000円台
アタ・ランギ クリムゾン・ピノ・ノワール 4,000円台

味わいはだいぶ違いますが、予算に応じてどうぞ。

なお、この記事で紹介したワインはヴィンテージについては言及していませんが、古酒でなければそれほど気にしなくても大丈夫です。それよりもワインにまつわるエピソードをメッセージとして沿えることで、適当に選んだプレゼントではないと伝わることが大事です。

ぜひ気持ちを込めて、趣向をこらしてワインをプレゼントしてください。

 

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