バキュバンとアンチオックス比較!ワインの保存にはどちらが有効?

AntiOx

飲みかけのワインの保存には長らくVACUVIN(バキュバン)を使ってきました。簡易な手動ポンプを使って、ボトル内を真空に近づけるもので、そのままコルクを挿すより長く保存できます。

特に不満なく使ってきましたが、先日山梨のワイナリー巡りをしていたときに、いくつかのワイナリーがプルテックスのAntiOx(アンチ・オックス)を使用していました。

バキュバンと同じく、飲みかけワインの酸化を防ぐものですが、バキュバンと違ってポンプでキュポキュポする必要がありません。キュッとふたをしておくだけ。これだけで効果があるなら、ひと手間減っていい感じです。

さっそく購入して、実験してみました。

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AntiOx(アンチオックス)とは

AntiOX-bag

アンチオックス(TEX092BK)とは、Pulltex(プルテックス)が販売している酸化を抑えるワインストッパーです。ただのワインストッパーならコルクをしっかりと挿しておくのと変わらないのですが、こちらはカーボンフィルターが内臓されていて、酸素を吸着してくれます。

公式の説明では、

内部のカーボンフィルターがワインの酸化の原因となる揮発性成分と酸素の接触を抑制。かぶせるだけで酸化の進行を遅らせることができます。

とのこと。

バキュバンのようにポンプで空気を吸い出す必要がないし、窒素ガス充填方式のように消耗品の窒素タンクを買い足していくこともありません。これをかぶせるだけ。これが本当ならかなり便利な商品です。料金もお手頃だし。

対するバキュバンはキャップとポンプのセットになっています。換えキャップ(ストッパー)を安価で増やしていけるのが魅力です。

AntiOx(アンチオックス)の見た目と質感

AntiOx-day

見た目でまず目に付くのはデイマーカー(Day Marker)。シルバーのリング部分に31までの数字が刻印されていて、クルクル回せます。ワインを開けた日付に目盛りを設定しておけば、保存何日目なのかがひとめでわかります。これがなにげに便利。

AntiOx-silicone

全体はシリコンで柔らかい。チープな感じではありません。バーやレストランでも普通に使っていける感じ。

挿入感もしっかりしています。シリコンの摩擦でキュッと引き締めています。キャップだけをつかんで上に引っ張ってもまったく抜けません。

バキュバンとアンチオックスでワインの酸化実験

lamothe vincent

さて、では実験です。同じワインを2本用意しバキュバンとアンチオックスで、酸化・劣化具合を試していきます。今回の実験方法は、毎日飲んでいく方式。つまり毎日新しい空気(酸素)がワインに入っていくことになります。何日目でアウトになるのか。

選んだワインはシャトー・ラモット・ヴァンサン2010です。

シャトー・ラモット・ヴァンサンは、ボルドーの1,000円台では最高の1本。わずか1,400円とは思えない素晴らしいワインです。

神の雫では1つ上のクラス、レゼルヴ・サン・ヴァンサンが登場しました。これも1,000円台で買えます。味わいはもちろんさらに良いです。以前1,000円台ワインのおすすめ記事でも紹介しました。

1,000円台の赤ワインならこれがおすすめ!神の雫から厳選12本

ワインの保存実験1日目

redwineglasses

1日目なので実験も何もなく、普通に飲むだけですが。

リーデルのワイングラスを使うと、酸化しても美味しく飲めてしまう気がするので、昔使っていたワイングラスをこのために復帰させます。

うーん、やっぱりラモット・ヴァンサンは美味しい。しっかりした輪郭と、メルロー主体の柔らかな果実味。タンニンはほどよく、ボルドーの渋い感じが苦手という方でもこれは大丈夫。ほんとにエレガントで旨いワインです。

この実験のために、同じ店で同じ日にワインを購入しました。私には珍しく実店舗で購入です。仕入れルートや店舗での保管状態によって、ワインの味は変わったりしますから、店頭で隣同士のワインを買えば、違う可能性は低いでしょう。なのでこの日はまったく同じ味。

ワインの保存実験2日目

lamothe vincent2

2日目。抜いたコルクで保存していたとしても、ほとんど劣化しない日数なので、味は変わらないだろうと思って飲みます。

む?味わいが違う。明らかにアンチオックスの方が香りが強く、味わいも深みが増している。しかしバキュバンの方も1日目より美味くなっている。

ということはこれは、良い具合に酸化が進んで飲み頃になったということ。酸化を防ぐという意味ではバキュバンの方が防いでいるとも言えます。

しかし美味いなこのワイン。

ワインの保存実験3日目

3日目。ワインによっては、コルク保存だとこのあたりでダメになります。

飲んでみると両者差がまったくない。2日目のアンチオックスと同じ味になっています。ということは、これがこのワインのピークで、後はこの味わいがどれだけ持続するかですね。

ワインの保存実験××日目

lamothe vincent3

3日目のピークから、何日か同じ状態が続きます。バキュバンもアンチオックスもまったく差がでず、同じ味でした。

差が出てきたのは6日後。同時に味の変化が出ました。

そしてやはり、より変化が早かったのはアンチオックス。香りが減り、酸味と苦みが出てきました。バキュバンは香りが減って酸味が少し出てきた程度。

どちらも7日後には完全に酸化とわかる味わいになってしまいました。まあまだ飲めるレベルですけどね。

ちなみに今回は冷蔵庫やワインセラーに入れず、常温保存で実験しました。その方が早く酸化していきますので、実験としてはやりやすかったのです。日持ちさせるのが目的なら、冷蔵庫に入れた方が長持ちします。

実験した日程の室温は16度〜24度で、赤ワインにとっては少し高めの温度ですね。経験上ですが、冷蔵庫保存だとプラス3日はいけるかと。もっと延びるワインもあります。

開栓後のワイン保存期間は

よって、今回のワイン保存勝負、バキュバン対アンチオックスではVacuvin(バキュバン)の勝ち!そして約6日間は美味しいまま保存できる。

なんとなんと。新しい商品なので、アンチオックスすごい!って結末を想像していたのですが、バキュバン勝っちゃいました(笑)。やっぱり物理的に空気を吸い出す効果は高いみたいです。あ、大前提としてワインによります。早くダメになるワインも、もっと持つワインもあります。

そして、今回の実験方法は毎日飲むというものなので、アンチオックスには不利です。バキュバンは空気を吸い出しますので、ワインが減って瓶内の空気が増えてきても、手動で毎日取り除かれます。対してアンチオックスはワインを飲むほど瓶内の空気が増えていくことになります。カーボンフィルターがいくら頑張っても、次の日には新しい酸素が大量に補充されてしまいます。

そう考えると、この条件でわずか1日(実際はたぶん半日)しか差がないというのは、アンチオックスの効果は高いと言えますね。初日にワインを半分くらい飲んで数日保存するような方法(こっちの方が一般的な飲み残しですよね)だと、差はでないかアンチオックス優位なのではないでしょうか。

追記:
後日、半分ほど残した赤ワインにアンチオックスをかぶせて、冷蔵庫保存しました。
結果は14日間OK!全部飲んでしまったのでそれ以降はわかりませんが、2週間というのは飲み残しの保存期間として十分です。

アンチオックスはおすすめなのか

AntiOx-box

実験ではバキュバンが優位でしたが、アンチオックスには最大の利点、ポンプで吸いだす必要がないということがあります。本当にかぶせるだけ。

こういうちょっとした手間を軽減してくれるモノって、長く使いますよね。しばらく使ってみて、アンチオックスはやはり便利です。この利点はかなり大きいため、アンチオックスはおすすめのワインセーバーといえます。

それに7日間以上も飲み残しワインを保存することは、今の私にはまずあり得ません。今後はアンチオックスをメインに使い、複数のワインを保存する時には替えストッパーが安価なバキュバンを併用していきます。こうすれば飲み残しを気にせず、日によって好きなワインを開けることができます。

ちなみに私は今、アンチオックス1個、バキュバン4個、シャンパンセーバー1個で運用しています。この方法だと赤白泡を、順番に飲んでいけるので便利なんですよね。もし同じことをされるのであれば、バキュバンは1個〜2個でいいと思います。

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コメント

  1. Kaz より:

    毎回の特集、楽しみにしています。在米です。
    バキュバンを使用しているのですが、室温でナパのワインをバキュバンで保存した場合、ボルドーワインと比べて、へたりが早いのです。翌日には、ナパワインは、少し酸っぱくなっています。それに比べて、ボルドーは室温でも簡単にはへたりません。
    そんな経験はおありでしょうか?

    • Shiro より:

      こんにちは。コメントありがとうございます。
      ヘタリの違い、ありますよね!
      ただ、ナパとボルドーの違いというか、ワインごとに差があるような気がします。室温保存は冬にしかしないのですが、ボルドーでもヘタるのが早いワインもありました。
      葡萄品種による違いかな?とも思いましたが、どうにもバラバラで、今はワイン(銘柄・年)によって異なるという解釈をしています。

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